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イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司

フレックスタイム制が好評なのに廃止へ向かう理由

高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]
【第171回】 2016年9月19日
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フレックスタイム制の職場なら出勤での満員電車も避けられ、ストレスも軽減されますが…

 満員電車に揺られなくていい、自分の裁量で自由にタイムマネジメントができる…などというメリットから、「フレックスタイム制」が組織のストレスを解消してくれる存在として注目され、一気に導入が進んだ時期がありました。

 ところが、最近はあまり良い話を聞きません。なかには導入を中止する会社も出てきました。それは一体どうしてなのでしょうか。今回はその原因となっている、フレックスタイム制のデメリットについて考えたいと思います。

フレックスで職場がギクシャク?
不公平感アップ、人事部負担増の矛盾

 「フレックスタイム制って挨拶のタイミングが難しいですよね」

 そんな悩みを語ってくれたのは、派遣会社に勤務しているSさん。中途採用で入社したのですが、前職の会社では始業と就業時間が決まっていました。毎朝朝礼があり、出勤してくるタイミングも全員同じくらい。なので、出社してきたタイミングには「おはようございます」とお互いに挨拶したものでした。

 転職後の職場では当然新参者なわけですから、挨拶などを積極的に行い、徐々に皆様に馴染んでいこうと思っていますが、同僚たちがフレックスタイムを利用していて、Sさんと出勤時間が全く合わないのです。

 遅く出社してきた同僚に「おはようございます」と挨拶しても、「今頃来たのですか?」というイヤミに受け取られるのは嫌だと思い、挨拶も徐々にしなくなってしまいました。すると、徐々に疎外感を感じる状況になってしまったようです。フレックスタイム制はいいことばかりのように思えていましたが、こんな風に悩んでいる人がいたのですね。

 同じように悩みを抱えていたのが、広告代理店に勤務しているGさん。マーケティング部門のリーダー職に就いているのですが、チームでプロジェクトを推進したくても、メンバーの出社時間がまちまち。

 「チーム全体の会議の設定さえ調整が困難。チームをまとめることが簡単ではない」

 との悩みを教えてくれました。

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高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

1964年生まれ。同志社大学卒業後、リクルート入社。リクルートで6年間連続トップセールスに輝き、「伝説のトップセールスマン」として社内外から注目される。そのセールス手法をまとめた『営業マンは心理学者』(PHP研究所)は、10万部を超えるベストセラーとなった。 その後、情報誌『アントレ』の立ち上げに関わり、事業部長、編集長、転職事業の事業部長などを歴任。2005年、リクルート退社。人事戦略コンサルティング会社「セレブレイン」を創業。企業の人事評価制度の構築・人材育成・人材紹介などの事業を展開している。そのなかで、数多くの会社の社内政治の動向や、そのなかで働く管理職の本音を取材してきた。 『上司につける薬』(講談社)、『新しい管理職のルール』(ダイヤモンド社)、『仕事の9割は世間話』(日経プレミアシリーズ)など著書多数。職場での“リアルな悩み”に答える、ダイヤモンド・オンラインの連載「イマドキ職場のギャップ解消法」は、常に高PVをはじき出している。
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