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部下の心をつかむ上司力トレーニング
【第2回】 2007年10月15日
著者・コラム紹介バックナンバー
前川孝雄 [(株)FeelWorks代表取締役/青山学院大学兼任講師]

部下1人の退社に伴う会社の損失

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 「やめたいヤツはやめればいい」――。部下の退社を、上司_「個人」の問題として、軽く考えてはいけません。社員一人を失うことは、会社側からすれば、その社員を育成するために今まで投資したコストを、まるまる失うのと同じことだからです。

 若手社員を雇った場合、ざっと考えても次のようなコストがかかっています。募集に使った「求人広告費」、仕事への心構えや基礎スキルを教える「研修費」、そして、稼げるようになるまでの「給与」です。

 求人広告を全国紙朝刊に1回掲載すると、15文字×5行程度(エリア限定)の小さなもので2万円前後かかります。

 日曜日の求人専用スペースに掲載した場合、全国エリア2段6分の1(タテ約70ミリ×ヨコ約65ミリ)サイズで、100万~150万円前後。もし、後者のスペースを使って5人採用した場合は、採用1人あたりにつき、20万~30万円前後かかった計算となります。

 さらに研修費が加わります。新卒社員に限ったものではありませんが、社員1人あたり年間の研修費として、某大手ビール会社で約12万円、インテリア関連商品を扱う某小売店で約25万円というデータがあります。

 また、月々の給与の平均は、大卒男子の初年度で20万8669円(日本経団連「定期賃金調査結果」2005年6月度)。給与は労働に対する対価ではありますが、社員が会社に利益をもたらすのは、一般に入社3年目くらいからでしょう。その間の給与は、将来の活躍を見込んでの、会社側の投資に過ぎません。

 これらを前提として、新卒社員が1年で辞めてしまった場合の損失額を、ざっと計算してみると、

 求人広告費20万円+研修費20万円+1年間の給与総額20万円×12カ月=約280万円

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前川孝雄 [(株)FeelWorks代表取締役/青山学院大学兼任講師]

株式会社FeelWorks代表取締役、青山学院大学兼任講師。
1966年兵庫県明石市生まれ。大阪府立大学経済学部、早稲田大学ビジネススクール・マーケティング専攻卒業。株式会社リクルートで「リクナビ」「ケイコとマナブ」等の編集長を歴任後、多様な働く人の価値観に精通した知見を活かし、2008年に株式会社FeelWorks設立。コミュニケーション循環を良くすることで温かい絆を育み組織の体質を変えていく「コミュニケーション・サイクル理論」(CC理論)を構築。「絆」と「希望」作りによる人材育成というユニークなコンセプトで話題を集め、『上司力研修』『キャリアコンパス』『Feelリーダーシップ』など独自プログラム、人間味溢れる講師育成にも力を注ぎ、多くの企業で好評を博している。
その親しみやすい人柄にファンも多く、人を育て組織を活かす「上司力」提唱の第一人者として自ら年間100本超のセミナーもこなす傍ら、テレビコメンテーター、コラム連載などでも活躍中。現場視点のダイバーシティマネジメント、リーダーシップ開発、キャリア論に定評がある。
主な著書に『若手社員が化ける会議のしかけ』(青春出版社)、『女性社員のトリセツ』『上司力トレーニング』 (共にダイヤモンド社)、『勉強会に1万円払うなら、上司と3回飲みなさい』(光文社)、『はじめての上司道』(アニモ出版)、『頭痛のタネは新入社員』(新潮社)、『組織「再起動」プログラム』(ビジネス社)など多数。2011年度から青山学院大学で「キャリアデザイン特別講座」の教鞭もとる。

ブログ 「前川孝雄の“はたらく論”」 http://ameblo.jp/feelworks-maekawa/
ツイッターアカウント @feelworks

 


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