筆者は、これまでダイヤモンド・オンラインで、「モンスター◯◯」をたびたび取り上げ、実録として紹介してきた。今回は、通常の感覚では理解しかねるような「モンスター公務員」の事例を20~40代男女に聞いて集めてみた。こんなモンスター公務員と関わったことはないだろうか。

合コンでエグい
思い出を語る消防士

 まずは、モンスター度・初級(「筆者が集めたエピソードの中では比較的軽度であり、初級と分類してみた」と補足しておく)の事例から見ていきたい。

 「若いときに消防士と合コンをしたことがあります。決して嫌なタイプの人たちではなかったんですが、彼らが現場で見たという悲惨な話を事細かにされたときは、けっこう引いてしまいました。

 例えば、消防署内で昼食用にハンバーグを作っていたら、急遽現場に出動することになったんだそうです。当然、ハンバーグはそのままにして、現場へ向かいますよね。それから勤務後に戻ってきて、ハンバーグ作りを再開しつつ『これ、さっき(現場で)見たやつじゃん(笑)』みたいな会話をしたね、と懐かしそうに話すんです。

 そんな裏話(?)的なものは聞きたくなかったですし、亡くなった人もいたのに不謹慎だなあと、暗くて嫌な気持ちになりました」(30代女性)

 合コンという楽しい場にふさわしい話題ではないし、亡くなった方にも失礼な話ではないだろうか。消防士に関連するエピソードは他にもあった。

「救急隊を呼んだところ、先に消防隊がやってきたことがある。そのとき、消防士らが『とりあえず来ました感』を出していて、やる気がないのに驚いた」(30代女性)

 救急現場で消防隊と救急隊が連携して救急・救護活動などを行うことを「PA連携」という。119番通報をすると、通常は現場から最も近いところにいる救急隊が出動するが、救急需要は年々増加傾向にあり、救急隊が出払っていて現場付近にいないケースもある。その場合は現場に近い消防隊が救急隊より前に駆けつけ、患者に応急処置を行うのだ。

 「消防士は何もしてくれなかったし、むしろ消防隊がきたことで、近所の人に余計な心配をかけてしまったので、来ないでくれたほうが良かった。最終的には救急隊が来てくれましたし」と、前出の女性は語る。