キレない大人になるために
怒りをマネジメントする方法

「自分が本当にやりたいことがある人は、それ以外のことはすべて雑音(どうでもいいこと)になります。目標に向かって動いている人は、他人が何をしてようと、人から何を言われようが、そんなことには無関心になれる。結果、他人にキレないわけです。せいぜい、『あー、世の中にはそういう人もいるよね』程度です」

「加えて、自分の進むべき方向性が明確になっている人は、日々の生活の中でも充実感が生まれ、心のバケツに不安も溜まらないのです。そして、これは怒りのマネジメントとして大切な話なのですが、その目標は壮大なものである必要はなく、はたから見たならほんの小さな目標でもいいのです。しかし、それが他人から与えられたものではなく『自分が設定した』、ということが重要なのです」(同前)

 近年、キレる中高年が増えているのは時代的な側面も関係しているという。

「終身雇用や年功序列制度の時代には、年を重ねるごとに給与や役職は上がり続け、尊敬も得られるという不文律が存在していました。しかし現在、終身雇用の制度は崩れ、年功序列もなくなり、パソコンができなければ無能のレッテルを貼られてしまう時代になってしまった」

「加えて、昔はいわゆる『年の功』というものがありました。年を重ねれば自然と知識量も増え、質問されたり、それがゆえに尊敬もされたのです。しかし、現代は知識がものを言わない時代です。知識量でスマホに勝てる人は存在しませんからね」(同前)

 あらゆる職場や個人にパソコンやスマホを普及させた、ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズの功績がキレる中高年を大量生産しているのか。いずれにしても、現代の中高年が充実感や安心感を抱きにくくなっていることは間違いないようだ。