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プレゼンの上手な話し方

プレゼンが苦手な技術者でも大丈夫!
成功に導く顧客との人間関係のつくり方

福田 健 [C.N.S(株)話し方研究所会長]
【第11回】 2011年6月14日
著者・コラム紹介バックナンバー
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 プレゼンテーションのステージに立つまでには、前段階として、何回もの打ち合わせ、ミーティング、会話などが行われるのが通常である。

 プレゼンターと聞き手のかかわりは、下記のように進んでいく。

 初対面のやりとり
      ↓
  人間関係の維持、深まり
      ↓
  信頼関係の構築

初対面で好印象を与える方法

 顧客を訪問して、初めての担当者に会う。

 ここで、もっとも大事なのは、第一印象である。第一印象がよいと、以後の人間関係もスムーズにいき、プレゼンテーションの場でも、話を好意的に聞いてもらえるのである。

 初対面で好印象を与えるためのノウハウについて、考えてみよう。

(1)初対面は1回しかない

 人と初めて会う。緊張する場面だ。そのため、表情がかたくなったり、動作もぎこちなくなる。相手も同様である。とすれば、ここで気持ちを切り替えて、相手の緊張感を和らげるにはどうしたらよいか、考えてみる。表情を和らげ、明るく振る舞う。初対面の1回限りの印象が、これで変わってくるだろう。相手中心のアプローチに切り替えていけると、相手もラクになり、ほっとする。

(2)どんな印象を与えているかを知る

 人に悪い印象を与えれば、自分が損、話も聞いてもらえないと、わかっていながら、現実には、

〈不愉快な人だ〉
〈二度と会う気がしない〉

 と思わせてしまったりするのはなぜか。

 理由は、第1に、本人が自分で気づいていない。第2に、薄々気づいているが、自分ではどうにもならないと、あきらめている。第3は、自信過剰で、本人はよいつもりだが、相手には嫌みに感じられてしまう。

 もしかしたら、以上の三3のうちのどれかに、自分も当てはまるのでは……と1度振り返ってみよう。他人に与える印象は、その気になれば、いくらでも改善できる。

 知り合いに、いつも怒っているような怖い顔をしている、48歳の男性がいた。いまは、髪に白いものが交じり、50代半ばだが、いつも笑顔で、以前と打って変わって感じがよい。

 ビデオで録画した自分の話しぶりを見て、ショックを受けたのがきっかけだった。

〈いくらなんでもひどい〉

 と痛感して、本気で改善に取り組み、毎日、鏡の前で笑顔をつくった。8年たった現在、見違えるような笑顔の持ち主となり、こんな感想をもらした。

 「話がうまくなったとは思いませんが、近頃、みんな、話をよく聞いてくれるようになりました」

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福田 健 [C.N.S(株)話し方研究所会長]

1983年株式会社話し研究所を設立。2004年に会長に就任。「コミュニケーション」を軸にした講座、講演を企業、官公庁を中心に行い、話し方研究所でもセミナーを開催。主な著書に、『人を動かす会話術』『上手な「聞き方・話し方」の技術』などがある。


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