ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
プレゼンの上手な話し方

なぜ顧客や部下は簡単に動いてくれないのか
すぐに実行してもらえる「説得のツボ」の押さえ方

福田 健 [C.N.S(株)話し方研究所会長]
【最終回】 2011年7月26日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 人を説得するとき、やみくもに突き進んでは、いくら表現力を駆使して喋っても、見当はずれの話になってしまう。そうならないためには、何が相手にとっての「説得のツボ」か、前もった確認や調査によって見当をつけ、その後にツボをやわらかく押して説得へと導いていくことが必要だ。

 そこで最終回である今回は、「説得のツボ」を押さえるために効果的な方法をご紹介したい。

問いかけ、メリットの強調で
「必要性」を実感させる

 部下の意欲と能力を向上させるには、上司のコミュニケーション・スキルアップが急務であるとの提案を、上司が集まる会合で行うとする。

 プレゼンテーションを成功させるためには、コミュニケーションのスキルアップが必要であり、そのためにセミナーに参加することが必要なのだ、と気づいてもらわなくてはならない。

 「コミュニケーションの大切さ」などと言うと、「いまさら言われなくてもわかっている」と、反発・反論する人たちも出てくる。

 人間は、わかっていると思っていることを、そのとおり実行できているとは限らない。しかも、実行できていないことに気づかないまま、「わかっている」と思い込んでいたりする。頭でわかっていても、実行できていないのはなぜか。必要性を実感として、理解していないからである。

 「必要だ」
 「本当に大切なことだ」

 このように実感させるように、プレゼンテーションで話さなくてはならない。そのための工夫として、以下のようなものがある。

(1)問いかけをして、考えさせる

 「最近部下とのコミュニケーションで、すれ違いが多いと思いますか」

 「言おうとしていることが通じない、また相手の言っていることがよくわからない。そんな経験をしたことはありますか」

 などの問いかけをして、「ある」と答えた人には、その原因はなんだろうかと、さらに問いを重ねて、考えてもらう。いったん自分で考えることで、必要性に思い当たることも多い。中には、

 「コミュニケーションって難しいな、と薄々感じていたんだが、いま、その理由がわかったよ」

 などと言い出す者もいる。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR


おすすめの本
おすすめの本
これであなたも「最強プレゼンター」に!

「説得力のある話し方」を身につけることが、プレゼンテーションを成功させるカギ!聞き手に理解・納得・共感してもらい、イエスを引き出すためには、どういうコミュニケーションをとり、どういう話し方をすればいいのか? コミュニケーションの原理原則から説き起こし、プレゼン、スピーチ、講演、会議、商談・交渉などの実践の場面で威力を発揮する効果的で説得力のある話し方について解説する。

話題の記事

福田 健 [C.N.S(株)話し方研究所会長]

1983年株式会社話し研究所を設立。2004年に会長に就任。「コミュニケーション」を軸にした講座、講演を企業、官公庁を中心に行い、話し方研究所でもセミナーを開催。主な著書に、『人を動かす会話術』『上手な「聞き方・話し方」の技術』などがある。


プレゼンの上手な話し方

いまやプレゼンテーションは、営業職の人だけでなく、技術者、行政の職員などすべての人にとって身近な存在、そして必要なスキルになっている。あらゆる場面で聞き手を納得・共感させるにはどうすればよいのか。この連載では、「説得力ある話し方」を身につけ、プレゼンテーションを成功させるカギを探る。

「プレゼンの上手な話し方」

⇒バックナンバー一覧