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ビッグデータで人事が変わる!Part 2

ピープルアナリティクスに対する
日本国内での実際の注目度

北崎 茂 [PwCコンサルティング合同会社]
【第4回】 2017年5月24日
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近年、日本国内でも注目を集めているピープルアナリティクスであるが、その発祥元であるアメリカ・イギリスなどの欧米先進国でも更なる進化を遂げ続け、その注目度合いは、全世界的に更なる広がりをみせている。ここ数ヵ月の動きで言えば、3月末には米国のペンシルバニア大でPeople Analytics Conferenceが開催され、世界各国から約500名の参加者を集めた。また、4月末にはロンドンでもPeople Analytics Worldと呼ばれるカンファレンスが開かれ、先進的にアナリティクスに取り組む20社を超える事業会社や学術機関による講演などが行われている。

一方で、日本国内でもここ数年でピープルアナリティクスに関するさまざまな講演や記事を見かけるようになったが、その実情はどのようなものなのだろうか。PwCによる連載の第4回目となる本稿では、日本最大級の人事向けポータルサイト「HRプロ」を運営するProFuture株式会社代表取締役であり、HR総研所長を務める寺澤康介氏に、日本国内におけるピープルアナリティクスの動向について聞いた。

ピープルアナリティクスに対する関心は
2016年を境に急速に拡大

ProFuture株式会社 代表取締役社長
HR総研所長 寺澤康介(てらざわ・こうすけ)
1986年慶應義塾大学文学部を卒業後、就職情報会社役員などを経て、2007年に採用プロドットコム株式会社設立(10年にHRプロ、15年にProFutureに社名変更)。代表取締役社長に就任し現在に至る。中立的な視点で人事関連の調査研究を行うHR総研を持ち、企業2万5千社以上、約7万人が登録する日本最大級の人事向けポータルサイト「HRプロ」を運営。その他、日本最大級の人事フォーラム「HRサミット」「HRテクノロジーサミット」、経営層向け情報サイト「経営プロ」などを運営

北崎 まず、日本国内でのピープルアナリティクスに関する日本国内での動向をお伺いしたいのですが、さまざまな人事に関する情報が集約される「HRプロ」の運営会社の代表として、ここ数年におけるピープルアナリティクスの注目度の変化を、寺澤さんはどのようにお感じですか。

寺澤 ピープルアナリティクスやHRテクノロジーといった分野に関する企業の関心度はここ1~2年で急速に高まっていると感じています。印象的であったのは、2015年5月に当社が開催したHRサミット(人事カンファレンス)では、こういった分野に関する興味は一部の企業に限られていましたが、2016年の同サミットでは大手企業を中心に多くの企業が関心を寄せるテーマとなり、講演への申し込み企業数が2015年と比較して約2.5倍に増えたことです。実際に、HRサミットの中で取り上げるテーマの中でアナリティクスやテクノロジー関連のテーマが占める割合も、2015年と比較すると倍以上に増加しています。また、講演に参加する方が人事部門の方だけでなく、経営企画部門やIT部門の方も増えてきていることも特徴として挙げられます。

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北崎 茂 [PwCコンサルティング合同会社]

PwCコンサルティング合同会社 ディレクター。慶応義塾大学理工学部卒業。外資系IT会社を経て現職。人事コンサルティング領域に関して15年以上の経験を持つ。組織設計、中期人事戦略策定、人事制度設計から人事システム構築まで、組織/人事領域に関して広範なプロジェクト経験を有する。ピープルアナリティクスの領域においては、国内の第一人者として日系から外資系にいたるまで様々なプロジェクト導入・セミナー講演・寄稿を含め、国内でも有数の実績を誇る。現在は、人事部門構造改革(HR Transformation)、人事情報分析サービス(People Analytics)におけるPwCアジア地域の日本責任者に従事している。HRテクノロジーコンソーシアム(LeBAC)理事。


ビッグデータで人事が変わる!Part 2

「ピープルアナリティクス」という言葉が、人事の新たなキーワードとして大きな注目を集めつつある。これは簡単に言えば人事の領域におけるビックデータ分析を指す言葉である。この概念が企業の「人事の先進性」を指し示す新たな基軸となってきているのだ。

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