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電力不足を勝機に変えられるか?
パナソニックの「省エネ支援隊」が行く

真川佳成
2011年6月23日
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 未曾有の被害をもたらした東日本大震災。地震は被災地の直接的な被害だけでなく、原子力発電所の停止、ひいては東日本一帯を電力不足という窮地に追い込んでいる。

 政府は真夏の電力需要のピークを迎えるにあたり、東京電力と東北電力の管内の企業に対し15%の節電を求めることを決めた。それを受けて、企業の節電対策が本格化し始めている。

 その対策の多くは、休日を輪番制でとったり、夏期休暇をずらして分散させたり、他の地域へ生産を移管するなどだ。ただし、これらの対策では少なからず混乱が生じるし、生産性が落ちてしまうことは否めない。

 そんななか、電機大手のパナソニックの節電手法が、「生産性を落とさずに節電できる」と話題になっている。

目指すは省エネとコスト削減
最適なエネルギー効率を算出する高精細シミュレーター

 その手法とはこうだ。まず、工場内の各所に電力消費量を測定するセンサーを配置し、工場全体のエネルギー消費量を把握する。そして、これまで行なってきた1300件以上の改善実績により蓄積されたデータを基に分析を行ない、省エネ機器を設置する。

 つまり、全体像を把握し、最適なエネルギー効率をシミュレートすることで、工場内にあるムダを徹底的に排除し、省エネにつなげるというものだ。

 具体例を見てみよう。たとえば、空調だ。まずは各所にセンサーを設置して工場内の熱効率を把握する。すると、必要のない箇所にまで空調が行き渡っていることがわかる。

 そこで、ダクトを設置し、必要な箇所のみに空調が届くよう、仕様を変更するのだ。するとムダな空調が削減され、これまでの経験では、通常20~30%の節電になるという。

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