経営×総務
なぜ、「戦略総務」か?
【第9回】 2017年5月19日
著者・コラム紹介 バックナンバー
豊田健一 [『月刊総務』編集長]

社内に居座っている総務は企業にとってリスクでしかない

戦略総務に必要な10ヵ条【9】外部にブレーンを持つ

「VUCA時代」に問われる総務の奥行

 前回、今は何が起こるか分からない「VUCA時代」と記した。総務は、何が飛んでくるか分からない、その球を受け止め対処しなければならない。未知との遭遇が日常茶飯事の時代となっている。その準備をどうしたら良いのだろうか? 何がくるか分からない球を打ち返す準備とは?

 何が来るか分からない中で、総務自身で準備できることは限られてくる。人数も限界があり、目の前の仕事もある。何より、これからくる未知との遭遇に対処しようにも、その方向感すら分からない。出たとこ勝負の感がぬぐえない。「VUCA時代」に問われる、総務の対応力の奥深さをどう担保するのか。

 そこで問われるのが、外部ブレーンの拡充度合いである。サプライヤー、ベンダー、専門家、士業、等々。その道のプロフェッショナルと、どれだけネットワークがあるかが問われてくる。ここではそれらを総称してビジネス・パートナー(以下、BPと記す)として、その関係性について記していく。

「Know How」から「Know Who」の時代へ

 先に記した未知との遭遇。この対処の仕方はBPの活用で対応するのだ。総務自身でなにもかも知識を得ようとするのではなく(Know How)、知っている人を知っておくのである(Know Who)。この分野であれは、A社、この分野であればBさん。困った時にすぐに助けを呼ぶ相手をネットワークしておく。

 BPはプロである。時代の変化に合わせて自らを進化させているはず。そのBPの進化を活用するのだ。逆に言えば、プロであるBPを見つけておかなければならない。そして、良好な関係性を保持しておかないといけない。「Know Who」の時代、このWhoの見つけ方、見分け方、関係性の構築の仕方が重要となる。

 まずは見つけ方。これは積極的に外部に出る、営業を受ける、紹介を受けることである。外部に出るとは、展示会やフェアに参加することである。新しいサービスや商材、仕組は、Webで自ら探すことは難しい。関係するキーワードがそもそも頭にないからである。外部での出会いで発見するのである。

経営×総務 特集TOPに戻る

豊田健一 [『月刊総務』編集長]

【経歴】早稲田大学政治経済学部卒業。株式会社リクルート、株式会社魚力で総務課長などを経験後、ウィズワークス株式会社入社。現在、日本で唯一の管理部門向け専門誌『月刊総務』の取締役、事業部長兼編集長。一般社団法人ファシリティ・オフィスサービス・コンソーシアムの理事や、総務育成大学校の主席講師、All Aboutの「総務人事、社内コミュニケーション・ガイド」も務める。著書に『マンガでやさしくわかる総務の仕事』(日本能率協会マネジメントセンター刊)『経営を強くする戦略総務』(同)など。

 


なぜ、「戦略総務」か?

総務を単なる「社内の縁の下の力持ち」ではなく、コア業務の担い手、つまり"戦略総務"にすることが、会社を変革するための重要な戦略となる――。なぜ今、戦略総務なのか。その必要性について考える。

「なぜ、「戦略総務」か?」

⇒バックナンバー一覧