経営×総務
なぜ、「戦略総務」か?
【第8回】 2017年4月19日
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豊田健一 [『月刊総務』編集長]

総務の仕事は「誰でもできる仕事」なのか?

戦略総務に必要な10ヵ条【8】専門性を高める

社内の評価を高める専門性

 総務の仕事は誰でもできる仕事だと思われているケースは多い。故に専門性は必要なく、その専門性故に一目置かれる人事や経理より、社内の評価が低い。現場からの依頼仕事が多く、その依頼内容も現場社員が考える依頼内容なので、結果、誰でもできる仕事だと思われる。

 しかし、他部門から異動して総務に来る社員が一様に驚くのは、その専門性であり、守備範囲の広さでもある。現場から見える総務の仕事は、ほんのその一部分であり、実際に働いてみると、専門性がないと対応できない仕事は多い。単に知られていないだけである。

 総務に必要な専門性とは、もちろん専門的な知識は当然ながら、社内についての知識も必要である。その他に、総務的な仕事の進め方、いわゆる「コツやワザ」というものもある。今回は、総務で必要な専門性について、少し幅広く捉えてみる。

業務に即した使える専門知識

 総務に必要な専門性、その専門性を支える知識は、経験して身に付ける知識が多い。総務について専門知識を得ようとしても、一般書籍はあまり存在しない。あったとしても、その一部のエッセンスを紹介しているものに留まる。また自社特有の処理方法もあり、多くは経験して身に付けていくものである。

 書籍や講習で学んだベースとなるものに、自らの経験を通じて習得して知識を付加していく。どこまで学べばいいかという地平線が見えず、ここでは完成形という最終形は存在しない。総務の仕事が常に改善を目指すように、終わりなき知識の習得が総務の専門性である。時代が変化すれば、その知識も変化する。

 総務の知識は、サプライヤーやベンダーと言われる、ビジネスパートナーが先生になる。その業務を完遂する上で必要な知識を豊富に持っている。自社で初めて導入する業務の知識は、先輩社員も持っていない。ビジネスパートナーから手取り足取り教えてもらいながら対応して、OJTで習得していく。

 その途上で多くの気づきを得る。それが業務に即した専門知識となる。なので、多くの業務を処理すればするほど、この手の知識は身に付くことになる。誰もやらない仕事、誰もできない仕事が総務の守備範囲だとしたら、ポジティブに考えれば、どの部署よりも多くの専門性が身に付くことになる。

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豊田健一 [『月刊総務』編集長]

【経歴】

株式会社リクルート入社。経理、中途採用媒体の営業、総務、販売会社の計数管理を担当。株式会社魚力に入社。総務課長として本社移転、株式公開を担当後、株式会社ナナ・コーポレート・コミュニケーションに入社。取締役総合事業開発室長として、『月刊総務』の編集に携わる。その後、総務向けおたすけサイト「月刊総務オンライン」、社内誌編集サポートサービス「Commu-Suppo」を立ち上げ、 社内広報事業部の取締役、ナナ総合コミュニケーション研究所の所長として、社内広報の研究と社内広報のコンサルティングを担当。

2011年7月 一般社団法人組織内コミュニケーション協会 専務理事に就任。
2012年6月 『月刊総務』編集長、ナナ総合コミュニケーション研究所 主任研究員に就任。
2015年7月 『月刊総務』編集長、ナナ総合コミュニケーション研究所 所長に就任。

【セミナー・講演・研修等】

【総務担当者を対象としたもの】
・『月刊総務』45周年記念セミナー 基調報告 「企業における最新・総務部門の価値」
・ソフトブレーンセミナー 『総務部門の現状と課題、アンケート結果から』
・株式会社ゼロイン 最新総務実態調査から考える、これからの総務
・株式会社ジェイブレイン 「企業における最新・総務部門の価値」
・東京商工会議所 最新総務実態調査から考える、これからの総務
・札幌商工会議所 「今後、総務部に求められることとは?」
 〜従業員の安全と安心を守る総務部〜
・日本経営協会 関西支部 「今後、総務部に求められることとは?」 
・株式会社内田洋行 記念講演 「今後の総務部の在り方」

【営業担当者を対象としたもの】
・株式会社創英 互社道場セミナー 総務部門を訪問する営業向け
 「総務部門について理解しよう」セミナー
・株式会社共立メンテナンス 総務部門を訪問する営業向け
 「総務部門について理解しよう」セミナー
・株式会社写真化学 総務部門を訪問する営業向け
 「総務部門について理解しよう」セミナー
・社団法人印刷技術協会
 「フットワークの良し悪しが選考ポイント (信頼できる印刷営業のススメ)」
・株式会社広英社 「社内報営業勉強会」
・社団法人印刷技術協会 「社内報市場と求められる印刷会社の役割」
・社団法人印刷技術協会
 「企業コミュニケーションとメディア展開」、「社内報市場と求められる印刷会社の役割」
・株式会社エンファクトリー [en College]会員限定:
 月刊総務編集長が語る 企業の総務担当者が読みたくなる情報とは
・株式会社USEN 営業勉強会 「総務を知り、総務目線でのメッセージの作り方」

【広報担当者を対象としたもの】
・株式会社ニューズ・ツー・ユー PR大学 『社内誌白書2009』に見る社内報の現況
・株式会社ニューズ・ツー・ユー PR大学 読まれる社内報、効果的なリニュアル
・株式会社ニューズ・ツー・ユー 読まれて行動に結びつく社内報、Web社内報の実務セミナー
・株式会社ゼロイン ギスギスした社内をサラサラにする!
 〜社内のリアルコミュニケーション力向上セミナー〜
・有限会社人事労務 社内コミュニケーション、社内広報そして社内報
・若手広報担当者の会 社内報の最近の特徴と社内コミュニケーションの効果
・宣伝会議 『社内誌白書2009』に見る社内報の現況
・三菱グループ広報委員会 社内報の本質を捉えるには セミナー
・株式会社光邦 効果的な「社内報のリニュアル」を考えるセミナー、
 読まれて行動に結びつく社内報、実務セミナー
・某大手メーカー 「コミュニケーション・エンジニアリング」
 〜思いをカタチにする方法、考えていますか?〜
・一般社団法人組織内コミュニケーション協会主催
 社内広報勉強会、Web社内報勉強会 講師、ファシリティター
・一般社団法人組織内コミュニケーション協会主催
 社内コミュニケーション・シンポジウム パネリスト
・一般社団法人組織内コミュニケーション協会主催
 アイコム流 社内報改善100ポイント講座

【執筆等】

・豊田健一著、青木健生シナリオ制作、嶋津蓮作画『マンガでやさしくわかる総務の仕事』(日本能率協会マネジメントセンター発行、2016年2月)
・『月刊総務』別冊付録 「選ばれる営業」、「レイアウト変更の実務」、 「車両管理と安全運転管理」「防災管理」、「文書管理」、「株主総会の実務」、 「総務の年間業務」、『社内誌白書2005、2007、2009』、社内誌ガイドブック
・印刷技術協会 『プリバリ印』
・株式会社ニューズツーユー 「ネットPR.JP」
・日本経済新聞社 NIKKEI NET 「Biz Plus」


なぜ、「戦略総務」か?

総務を単なる「社内の縁の下の力持ち」ではなく、コア業務の担い手、つまり"戦略総務"にすることが、会社を変革するための重要な戦略となる――。なぜ今、戦略総務なのか。その必要性について考える。

「なぜ、「戦略総務」か?」

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