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三谷流構造的やわらか発想法

日常への他人の視点 ~勉強会の使い方

三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]
【第11講】 2011年6月28日
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日常から「発見」する非日常的視点

 第3講『違和感から発見する!そのための「予測」トレーニング』で述べました。発想力とは、発見と探究の組み合わせであり、その中でも、価値ある発見は「非日常的な視点で日常を見つめること」から、生まれてくるのだ、と。

・非日常的視点→日常的状況

 「宇宙人の視点」や「子どもの視点」が、まさにそうでした。宇宙人ゴエモンという、超非日常的な視点を通して、日常的日本の非常識が、あぶり出され、子どもたちの驚きや行動をみつめることで、地下鉄のナゾや新聞紙の本質がわかりました。

 第3講ではちょっと失敗したレクサス開発部隊の人たち(@帝国ホテル)の話、日常写真から新しいトレンドを発見した花王の生活研究所の人たち(@授業参観風景)の話とともに、勉強会の使い方や予測とのずれによる違和感、という話をしました。

 第11講では、この(昨今流行の)勉強会の使い方をもう少し、論じてみたいと思います。結論は『多様性からの連帯』、そして「新聞を読む」です!

勉強会、読書会の限界

 自身の主観で見る限り、世の中にも自分にも、新しい発見はないでしょう。花王のニュービーズでは、世代の違う「他人の視点」を使うことで、隠れた「変化」が見つかりました。必要なのは客観視。でもそれが難しいから、他人の視点を利用するのです。

 そうすれば、自分自身を含めた自分にとっての日常に潜む何かが、見つけ出されるでしょう。

・他人視点→自分の日常

 読書会だって勉強会だって、ヒトは何のためにやるのでしょうか。もともとは、学びを深めるためでしょう。テーマを決め、それを何人かで議論する。それによって、自分は気がつかなかった解釈や、何段も深い理解ができる!

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三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]

1964年大阪生まれ、福井育ち。小1のとき読書と読みかじりを人に教える快感に目覚め、駿台予備校では教えることの技術に衝撃を受ける。東京大学 理学部物理学科卒業後19年半、BCG、アクセンチュアで戦略コンサルタントとして働く。2003年から06年までアクセンチュア 戦略グループ統括。途中、INSEADでMBA修了。
2006年から教育の世界に転じ、社会人教育と同時に、子どもたち・親たち・教員向けの授業や講演に全国を飛び回る。「決める力」「発想力」と「生きる力」をテーマに毎年8000人以上と接している。現在K.I.T.(金沢工業大学)虎ノ門大学院 主任教授(MBAプログラム)の他に、早稲田大学ビジネススクール、グロービス経営大学院、女子栄養大学で客員教授、放課後NPO アフタースクール及びNPO法人 3keys 理事を務める。永平寺ふるさと大使。
著書多数。『一瞬で大切なことを伝える技術』(かんき出版)は啓文堂書店2012ビジネス書大賞、『経営戦略全史』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)はダイヤモンドHBRベスト経営書2013第1位、ビジネス書大賞2014大賞、『ビジネスモデル全史』(同)はHBRベスト経営書2014第1位となった。
HPは www.mitani3.com

 

 


三谷流構造的やわらか発想法

発想法ってなんのために存在するのでしょう? ヒトと違うアイデアや答えを出すためです。統計的に有意な戦略なんて、定義により無価値ですし、統計的に正しい発想法なんてあるわけがありません。発想に「普遍性」や「高確率」を求めるなんてそもそも矛盾しているのです。発想法も、然り。これまでと違うものを生み出すには、新しい発想法がいま求められているのです。

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