もうすぐ6月。環境月間に入り、さまざまなエコ活動に取り組む職場が増えるシーズンだが、エコとは程遠い存在と目されてきたコンビニ業界も「本気モード」になっている。最大手・セブン-イレブンの売り場が、気づかないうちに「リサイクル基地」と化しているのだ。(コンビニジャーナリスト 吉岡秀子)

プライベートブランドは
120以上が環境配慮型

 最近、コンビニ業界でヒットしている商品が「サラダ」。ごはん代わりになる「一食完結型」や他の商品と買い合わせしやすい「プチサラダ」など新商品が続々と登場している。

 と、しょっぱなから余談に聞こえたかもしれないが、東京・四ツ谷のセブン-イレブン(以下セブン)で新作サラダをチェックしたことが取材の発端になった。

 サラダを手に取って、あれっ?容器に小さく「COOL CHOICE」と記されている。もちろん、サラダだから「COOL(冷蔵)だよ」というワケじゃない。「COOL CHOICE」は、2015年に環境省が音頭を取ってスタートした国民運動のことで、ホームページには「日本が世界に誇る省エネ・低炭素型の『製品』『サービス』『行動』など温暖化対策に資するあらゆる『賢い選択』を促す新しい国民運動」とある。

「COOL CHOICE」マークは、「地球にやさしい商品」の証なのだ。

 セブン&アイ・ホールディングスのCSR統括部 オフィサー・小峰一也氏によると「オリジナルサラダの容器は、すべてリサイクルPETやバイオマスPETなどを配合した環境配慮型PET容器」で年間1790トンのCO2削減につながっているという(2015年度)。

 「さらにPB(プライベートブランド)のセブンプレミアムについては、すでに120以上が環境配慮型。2019年度には全商品を環境配慮型にするのを目指しています」(小峰氏)。