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株価が1000ドルに迫るアマゾンに
死角はないのか

瀧口範子 [ジャーナリスト]
【第430回】 2017年5月31日
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「AWS」と「エコー」が
株価の人気をけん引

 先週から、アマゾンの株価が1000ドルの壁を超えるのではないかと注目を集めている。(編注・原稿執筆後の米国時間5月30日の市場で一時1000ドルを超えた。)

 去る5月26日、アメリカではメモリアルデーの3連休を控えた金曜日に、アマゾン株は一時997ドルを超え、1000ドルに手が届く価格に達した。ウォーレン・バフェットの投資会社バークシャー・ハザウェイ、オンライン予約サービスのプライスライン、住宅産業のNVRなどが属する、株価1000ドル以上の「エリート企業クラブ」に、いよいよアマゾンも仲間入りするのではないかと見られているが、その高騰に危険信号を見る人々もいる。

 アマゾンが1株18ドルでIPO(新規株公開)を行なったのは、およそ20年前の1997年5月。当時と比べると株価は4万9000%もアップしている(分割調整後)。2009年の景気低迷回復後からは1500%伸びており、2017年頭からだけでも30%の上昇だ。否応にも衆目を集める結果となっている。

 アマゾンへの期待は、企業向けのクラウドインフラサービス「AWS」(アマゾン・ウェブ・サービス)とホームAIデバイスである「エコー」が牽引しているようだ。現在のアマゾンの企業評価価値は4800億ドル近いが、そのうちの1800億ドルはAWSによると推定するリサーチ会社もあるほどだ。

 一方、アマゾン株の高騰は、成功を収める企業へ投資が集中するという危険な兆候だと見る向きや、これで頭打ちだと「売り」を勧めるアナリストもいる。直近の業績報告も含め見方が二分されることだけは、アマゾンの歴史でずっと変わらない事項だろう。

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瀧口範子 [ジャーナリスト]

シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。


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