「SUBARU(スバル)の安全性能が、自社評価だけでなく公の第三者評価で最高ランクを頂いた。われわれの開発が間違っていなかったということを皆で分かち合いたい」
5月29日、国土交通省などが都内で開いた自動車の安全性能を評価する結果発表会。スバルの主力車「インプレッサ」と多目的スポーツ車「XV」の開発責任者である同社商品企画本部の井上正彦氏は、表彰台でそう胸を張った。
2車種は2016年度の衝突安全性能評価で208点満点中199.7点という歴代最高点を獲得。プラットホームを一新して従来比で強度を4割高めたことや、国内メーカーとして初めて歩行者保護エアバッグを標準搭載したことなどが評価された。13年度にトヨタ自動車の「クラウン」がたたき出した最高点を3年ぶりに更新し、衝突安全性能で名実共に業界トップに躍り出たことになる。
さらにスバルは予防安全性能を拡充させる。“ぶつからないクルマ”で有名になった運転支援システム「アイサイト」の“進化型”を近く発表するのだ。高速道路での渋滞時も前方車両を自動追従する機能が追加される予定だ。