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混迷日本で幸せになるための“21世紀型”リテラシー
【第2回】 2011年8月1日
著者・コラム紹介バックナンバー
山口揚平 [ブルーマーリンパートナーズ 代表取締役]

札束を積むより信用を築け!
~FacebookやTwitterがつくる
21世紀の“信用主義経済”をよりよく生きるコツ~

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お金持ちになりたい。そう願わない人は少ない。だが、お金は所詮、人間が経済活動のために信用を数値化して、価値を仲介するために作り出した道具に過ぎない。しかも今や、その発行主体は各国の中央銀行に限らなくなっている。信用があれば、企業のみならず、個人も“お金”を発行できる。そのためには、個人として信用され、それを客観視できる状態をつくることが必要だ。

前回は、老いも若きも皆、必死で旧時代の椅子にしがみつこうとしているけど、時代の変わり目である今、そんなに焦って動く必要はないのではないか、と書いた。そして、新しい時代に通用する人生のOS(オペレーティング・システム)として、「信用(クレディット)」と「紐帯(ネットワーク)」を養うべきときだ、とも述べた。

 すると、「信用」について多くのコメントが寄せられたので、当初執筆予定だった「幸せと豊かさ」については後に譲り、今回はこの「信用」についてもっと掘り下げたい。

「信用」といっても、「やっぱり人間、信用は大事だよね!」という説教用語ではない。これからじわじわと起こる資本主義という巨大システムの進化において、特に重要なキーワードがこの「信用」なのだ。

今、貨幣資本主義は2つの大きな進化を迎えている。それは、「信用創造(貨幣発行)の多極化」と「貨幣のショートカット(中抜き)」というものだ。今回はまず前者の、信用創造の状況について述べたい。

お金の発行主体は中央銀行に限らず
みんなが発行するようになる

 お金や貨幣というと一般的には、日本銀行やFRB(米国連邦準備制度)のような各国の中央銀行が発行し管理するものだ、と思われている。僕たちが普段、お金の発行を意識することはない。せいぜい「お金持ちになりたい」と夢見るぐらいだ。

 ところが今、“お金”は自由に発行され、管理される時代にさしかかっている。

 そもそもお金とは何か?

お金とは「信用を外部化(数値化)」したものである。お金は人間がその経済活動のために、信用を数値化して、価値を仲介するための道具である。

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山口揚平 [ブルーマーリンパートナーズ 代表取締役]

早稲田大学政治経済学部卒。1999年より大手コンサルティング会社でM&Aに従事し、カネボウやダイエーなどの企業再生に携わった後、独立・起業した。企業の実態を可視化するサイト「シェアーズ」を運営し、証券会社や個人投資家に情報を提供、2010年に同事業を売却後、12年に買い戻した。現在は、コンサルティングなど複数の事業・会社を運営する傍ら、執筆・講演を行う。専門は貨幣論・情報化社会論。著書に『なぜか日本人が知らなかった新しい株の本』(ランダムハウス講談社)』『企業分析力養成講座(日本実業出版社)』『そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか(アスキー・メディアワークス)』。
ブルーマーリンパートナーズ 公式サイト http://www.bluemarl.in/
Twitterアカウント http://twitter.com/yamaguchiyohei

 


混迷日本で幸せになるための“21世紀型”リテラシー

「唯ぼんやりとした不安」を理由に、芥川龍之介が自殺したのは35才のときだった。80年以上前の、繊細で複雑な作家の心境と単純に比較はできない。だが現代の若者には、将来への不安感がより広く蔓延しているのではないだろうか。日本の財政は危機的状況にあり、経済も低成長化が加速するなか、個人も国も変化を求められ、将来の見通しは不明瞭だ。たとえば、よい学校へ行き、大企業に入るーーーーそんな、高度成長期に一般的に良いとされた働き方や価値観も大きく揺らいでいる。今、私たちを取り巻く環境はどのように変わろうとしているのか? また、そのなかで生きていくために求められるリテラシーとは何か? グローバル・コンサルティング会社勤務に始まり、起業や事業売却を、30代前半までに経験した山口揚平が、痛感した社会の変化とサバイバル術を語る。

 

「混迷日本で幸せになるための“21世紀型”リテラシー」

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