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頼りになる書店員さん
【第10回】 2011年8月2日
著者・コラム紹介バックナンバー

三省堂書店有楽町店 岡崎史子さん(後編)
「ビジネス書担当って、すごく楽しいんですよ!」
著者や出版社だけでなく、
お客さままで巻き込む行動力の源とは

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 店内の至る所に遊び心があふれていて、思わぬ本との出会いを演出してくれる場所。今回伺った三省堂書店有楽町店は、ひと言で言うとそんな書店です。そこでビジネス書の責任者を務めるのが、岡崎史子さん。心から楽しそうに仕事のことを語ってくれる言葉の裏に、仕事への姿勢が見え隠れします。
後編では、実際に行った「ジャンル横断フェア」のエピソードから、ビジネス書の魅力まで、語り尽くしてくれました!

【前編はこちら】
固定観念を打ち破る「ジャンル横断フェア」
いくつものお店、いくつものジャンルで培った経験が武器に。

震災後に開催した「会心のフェア」
出版社はもちろんお客さんまで巻き込んだ圧巻の選書とは

――ジャンルをまたいで行ったフェアで、会心の出来のものはありますか?

フェアの一部。さまざまな本がPOPとともにところ狭しと並べられている。(撮影:岡崎さん)
『モモ』のPOP画像はこちら。撮影時、売り切れていた。

岡崎 番外編みたいになりますけど、今年、震災の後に行ったものです。

 地震の後、いろんな出版社さんに選書してもらったんです、コメント付きで。そして、POP書いてくださるなら大歓迎ですし、コメントだけでも私がPOPつくります、って言ってお願いしたんです。

 意外なことに、一番売れたのは岩波書店の『モモ』なんです。データを見た他店舗の児童書担当者から、「なんで『モモ』がそんなに売れてるの?」って聞かれました。

――確かにそれは意外ですね。そもそも、どうしてこういうフェアをやろうと思われたんですか?

岡崎 地震の後、売上が下がっちゃって。何かしないとな、と思っていたんですけど、「資金繰りフェア」みたいなものしか浮かばなかったんです。でも、それじゃあな……と思っていて。

 「何したらいいかわからないな。あ、じゃあ何をしたらいいかわからない人が、一歩を踏み出すためのフェアをやろう」。そう思ったんです。それでいろんな出版社さんに連絡しまくって、1社3名までで一人1冊、選んでいただいたんです。それこそ『モモ』もあれば、ハードな震災本もあったんですが、分類はせずにあえてぐちゃぐちゃに置きました。結果的にはかなり売れて、補充しないといけないものもたくさんありました。

 また、有楽町店はtwitterをやっているんですけど(http://twitter.com/yrakch_sanseido)、出版社の方がハッシュタグをつけてつぶやいてくださって拡散したこともありました。さらに面白かったのは、一般の方が「私だったらこれ」とつぶやいてくださった書籍も、取り寄せて置いてみたりもしたことですね。

――確認ですけど、面識のない人のつぶやきですか?

岡崎 そうです(笑)。このフェア以外でも、twitterはPOPに活用したりしていますね。

――リアルタイムなクチコミですからね。

岡崎 はい。このフェアは、手配からPOP作成まで、かなり大変だったんですけど、やってよかったなと思います。

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毎日、多くの読者と多くの新刊に接する書店員さんは、編集者にとって不可欠な存在です。
仕事で直接つながりはないものの、日々、多くの意見を頂戴し、書籍作りの貴重なパートナーにもなっていただいています。
本連載では、ダイヤモンド社の書籍編集者が、日々、頼りにしている書店員さんをおひとりずつご紹介します。

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