丸山光・三井住友銀行チャネル戦略部部長 Photo by Takahiro Tanoue

 未来の銀行店舗とは、どのような姿であるべきなのだろうか──。

 この問いに対して、三井住友銀行は、東京・銀座の地で一つの答えを導き出した。それが、今年4月にオープンした銀座支店だ。

 その銀座支店が店舗を構えるのは、松坂屋銀座店跡地を再開発して誕生した、大規模商業施設「ギンザ シックス」。国内外の超一流ブランドが軒を連ねる中、その7階に銀座支店はある。

 無論、未来の銀行店舗をうたう支店だけに、従来型の店舗とは全く趣を異にしたものだ。エレベーターを降りると、白を基調とした高級感漂う空間が眼前に広がる。職員が並んで顧客応対をするカウンターもなければ、伝票を記入するための記帳台すらない。

 従来の銀行店舗をイメージして足を踏み入れると、“異空間”に迷い込んだような気になるだろう。

 もちろん先鋭的なのは、店舗の構えだけではない。象徴的なのが、ペーパーレス化だ。通常、銀行の窓口で振り込みを行う際には何度も似たような書類を書かされ、不満を感じることが少なくない。

 ところが銀座支店では、窓口の職員に振込先を伝えれば、サイン認証の端末と専用のタブレットが設置された受付機に詳細が表示される。そして内容を確認して電子署名すれば、作業は完了だ。