ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
考える力の育て方
【第3回】 2017年7月21日
著者・コラム紹介バックナンバー
飛田 基

子どもに伝えたい!ものごとを論理的に考えるシンプルな方法

1
nextpage

子どもの考える力を伸ばす効果的な方法があります。それは、ビジネス書の世界的ベストセラー『ザ・ゴール』の著者、エリヤフ・ゴールドラット博士が開発した「3つの思考ツール」を活用すること。博士が設立したNPO法人「教育のためのTOC」の世界最高位資格であるマスターリード・ファシリテータとして活躍している飛田基氏の新刊『考える力の育て方』の中から、そのエッセンスをご紹介します。今回は、「ブランチ」という思考ツールの使い方をご紹介します。

原因と結果のつながりを
整理する「ブランチ」

 どんな行動の結果として、今があるのか。ある行動をとったら、将来どんなことが起こるのか。こうしたことを理解するのに役立つ思考ツールが「ブランチ」です。

 ブランチは原因と結果のつながりを整理するためのツールで、紙に書き込んでいくだけで因果関係がわかる「出来事マップ」を作ることができます。

「クラウド」(連載第1回)の場合と同じように、箱と矢印を組み合わせて使います。クラウドでは箱の数は5つと決まっていましたが、ブランチでは箱の数に制限はありません。基本形の組み合わせで、さまざまな大きさや形になります。

 基本形は、箱が2つと、矢印が1つから構成されます。箱を上下に並べたときに、下側を〈原因の箱〉、上側を〈結果の箱〉と呼んでいます(図表1)。そして、「もし〈原因の箱〉ならば、結果として〈結果の箱〉」と読み上げていきます。

 「もし、彼は長い階段をダッシュで駆け上がるならば、結果として、彼は息切れする」というように読みます。

 場合によっては、起こった結果が今度は原因となって、次の結果が起こることもあります。そんなときは、枝が伸びて育っていくかのように、箱を上向きにつなげていきます。

 たとえば、彼は息切れしたことが原因となってダッシュをやめたくなったとすれば、次のように読みます。

 「もし、彼は息切れするならば、結果として、彼はダッシュをやめたくなる」

1
nextpage
スペシャル・インフォメーションPR
  • ダイヤモンド・オンライン 関連記事
    お金のウソ

    お金のウソ

    中野晴啓 著

    定価(税込):本体1,500円+税   発行年月:2017年7月

    <内容紹介>
    誰も教えてくれなかった「お金の真実」!親の言うことを聞いているとお金が減る。 20代、30代がこれから生き抜くための本当に必要で最低限の知識。 成長なき「成熟経済」の時代に、お金を着実にふやして、守り、安心を手に入れるには、 預金、保険、銀行、投資…お金をふやすには、どうつきあうのが正解?

    本を購入する
    ダイヤモンド社の電子書籍

    (POSデータ調べ、8/6~8/12)



    飛田 基

    ライフコーチ/ゴールドラットコンサルティング・プリンシパル/NPO法人 教育のためのTOC 日本支部理事。 1974年生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、米国フロリダ大学にて化学物理の博士号を取得。日立製作所基礎研究所に勤めたのち、エリヤフ・ゴールドラット博士のTOC(制約理論)に感銘を受け、TOCを適用する経営コンサルタントおよびライフコーチに転身。現在、ゴールドラットコンサルティング・プリンシパルとして産業界の既成概念を打ち破り、未解決問題へのブレークスルー実現に取り組む。また、ゴールドラット博士が設立したNPO法人「教育のためのTOC」の世界最高位資格であるマスターリード・ファシリテータとして活躍中。

     


    考える力の育て方

    子どもが将来社会で活躍するためには「考える力」をつけることが大切です。この連載では、クラウド、ブランチ、アンビシャス・ターゲット・ツリーという3つの思考ツールを使って、対立解消力や論理力、目標達成力を伸ばす秘訣をご紹介します。ツールを開発したのは、世界的ベストセラー『ザ・ゴール』の著者でイスラエルの物理学者、エリヤフ・ゴールドラット博士。今では世界25ヵ国、800万人以上がこの方法を活用しており、「5歳児にもわかりやすく、経営者が使えるほどに奥が深い」と高く評価されています。

    「考える力の育て方」

    ⇒バックナンバー一覧