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考える力の育て方
【第1回】 2017年7月14日
著者・コラム紹介バックナンバー
飛田 基

子どもに伝えたい!意見の対立を上手に解消する考え方

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子どもの考える力は大切、でもどうすれば考える力が伸びるのかわからない――。そんな悩みを抱える親御さんにお勧めしたい方法があります。それは、ビジネス書の世界的ベストセラー『ザ・ゴール』の著者、エリヤフ・ゴールドラット博士が開発した「3つの思考ツール」を使うこと。このツールは「5歳児にもわかりやすく、経営者が使えるほどに奥が深い」と高く評価されており、世界で800万人が活用するまでになっています。飛田基氏の新刊『考える力の育て方』の中から、今回は「クラウド」と呼ばれる思考ツールの使い方をご紹介します。

対立のジレンマを
解消する「クラウド」

 自分の中で2つの選択肢が対立している場合、あるいは自分と相手の主張が対立しているような場合、「あちらを立てればこちらが立たず」の板挟み状態に陥り、ジレンマを抱えることになってしまいます。

 こうしたジレンマをすっきり解消するのが「クラウド」と呼ばれる思考ツールです。

 クラウドは「雲(cloud)」という意味で、ジレンマを抱えることで生じる雲のようなモヤモヤを解消するツールなので、こう名づけられました。

 クラウドは、図表1に示すように5つの箱から構成されています。

 左側から順に〈共通目標の箱〉、2つの〈要望の箱〉、2つの〈行動の箱〉が並んでいて、それぞれの箱には、どの箱を示しているのかわかりやすいように、A、B、C、D、D'のラベルを付けてあります。

 この5つの箱を使って対立の構造を明らかにし、解決策を考えていくのです。

 右側の〈行動の箱〉に書かれる2つの行動は対立しているので、対立を示すイナズマ形の矢印が赤字で書かれています。また、行動が対立して気持ちはモヤモヤしているので、〈行動の箱〉には灰色の背景を付けてあります。〈共通目標の箱〉と〈要望の箱〉は、ぜひとも達成したいことなので、ウキウキするような色にしてあります。

 もちろん、実際に使うときは白黒でも構いませんが、子どもの年齢によっては、色や絵を付けながら活用したほうが楽しく問題解決できます。

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飛田 基

ライフコーチ/ゴールドラットコンサルティング・プリンシパル/NPO法人 教育のためのTOC 日本支部理事。 1974年生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、米国フロリダ大学にて化学物理の博士号を取得。日立製作所基礎研究所に勤めたのち、エリヤフ・ゴールドラット博士のTOC(制約理論)に感銘を受け、TOCを適用する経営コンサルタントおよびライフコーチに転身。現在、ゴールドラットコンサルティング・プリンシパルとして産業界の既成概念を打ち破り、未解決問題へのブレークスルー実現に取り組む。また、ゴールドラット博士が設立したNPO法人「教育のためのTOC」の世界最高位資格であるマスターリード・ファシリテータとして活躍中。

 


考える力の育て方

子どもが将来社会で活躍するためには「考える力」をつけることが大切です。この連載では、クラウド、ブランチ、アンビシャス・ターゲット・ツリーという3つの思考ツールを使って、対立解消力や論理力、目標達成力を伸ばす秘訣をご紹介します。ツールを開発したのは、世界的ベストセラー『ザ・ゴール』の著者でイスラエルの物理学者、エリヤフ・ゴールドラット博士。今では世界25ヵ国、800万人以上がこの方法を活用しており、「5歳児にもわかりやすく、経営者が使えるほどに奥が深い」と高く評価されています。

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