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美人のもと

西村ヤスロウ [広告プランナー]
【第110回】 2011年8月15日
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 美人は、雑踏の中で際立つ。輝いている。目立つ。それは単に美しいから目立つという話ではないように思う。まわりとは違うものがあり、実際より大きく見える。

 何がそれをつくるのか。それは地面との角度ではないだろうか。90度。垂直に立っている。歩く時も垂直に近い角度を保ちながら歩く人が多い。

 例えばエレベータの中。美人は中央に近い場所に凛として立つ。背筋を伸ばしているので実際大きく見えるし、中央にいるため目立つのだ。

 混んでいる電車の中でもしっかり立つ。入口付近に留まらないで、奥へ行ってしっかり立つ。奥の比較的空いている場所で立つ。

 垂直は「美人のもと」を増やしてくれるのではないか。

 特に壁のある場所では、壁からの距離を置いているように思う。そして、壁は「美人のもと」を奪ってしまうのではないだろうか。そして、美人はそれをなんとなく察知し、距離をつくる。

 壁との距離を置かないどころか、壁と接触するのが好きな人がいる。何にでももたれるクセがある人だ。エレベータの壁にもたれる。電車のドアにもたれる。壁際で立ち話する時にもたれる。レストランで壁際に座り、もたれながら食事をする。

 もたれているので、垂直ではなくなっている。「美人のもと」を増やす機会を失い、「美人のもとを壁に吸収されるのだ。もたれている人たちを見るとなんとなく「美人のもと」が減っているように見える。

 実際、壁は汚れていることが多い。エレベータの中は要注意だ。もたれることで着ているものを汚してしまうことも少なくない。汚いおじさんがもたれた後、そこに体重をあずけてしまうのか。

 汚れとともに不自然な皺をつくる危険性もある。なぜ、そこにそんな皺があるのかと思える人がいる。たいてい、もたれることが好きな人だ。

 自宅の壁を掃除する頻度をあげるといい。意外と汚れやすいことに気づく。すると外の壁の汚れを意識するようになり、距離を置くようになる。自然と美人の姿勢も手に入る。


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西村ヤスロウ [広告プランナー]

1962年生まれ。プランナー。趣味は人間観察。著書に『Are You Yellow Monkey?』『しぐさの解読 彼女はなぜフグになるのか』などがある。


美人のもと

『経』に好評連載中の西村ヤスロウ氏によるエッセイ。「美人のもと」とは、女性なら誰しも持っているもの、「美人のもと」を磨き続けるためのコツを解き明かす。

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