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マレーシア大富豪の教え
【第18回】 2017年7月29日
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小西史彦

マレーシア大富豪が教える、
一流になるための「正しい謝罪」の仕方

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いまメディアで話題の「マレーシア大富豪」をご存じだろうか? お名前は小西史彦さん。24歳のときに、無一文で日本を飛び出し、一代で、上場企業を含む約50社の一大企業グループを築き上げた人物。マレーシア国王から民間人として最高位の称号「タンスリ」を授けられた、国民的VIPである。このたび、小西さんがこれまでの人生で培ってきた「最強の人生訓」をまとめた書籍『マレーシア大富豪の教え』が刊行された。本連載では、「お金」「仕事」「信頼」「交渉」「人脈」「幸運」など、100%実話に基づく「最強の人生訓」の一部をご紹介する。

ビジネスでは必ず「白黒」をはっきりさせる

 私は現在、約50社、約8000人の従業員のトップマネジメントを務めています。
 日々、無数の案件について決断をしていますが、もちろん、私も判断を間違えることがあります。なにしろ凡人ですから、それは当然のことだと認識しています。

 むしろ、無謬を妄信することのほうがよほど恐ろしい。「自分が間違えることはない」などという考えは傲慢そのものですし、自らの誤りを謙虚に受け止めることができない人物が大成することはありません。特に、地位が高くなったときには十分に気をつける必要がある。「あなたは間違っている」と指摘してくれる人が少なくなるからです。

 では、間違えたときにはどう対処するのか?
 簡単です。謝罪をする。これ以外にありません。取引先に対して間違いを犯してしまったときはもちろん、社内でも「判断を間違えた」と思ったときには部下に頭を下げて謝ります。これは、地位の高低には関係がありません。間違えたら頭を下げるのが当たり前なのです。もちろん、相手が間違っていれば謝罪を求める。これがフェアな関係です。

 別の言い方をすれば、ビジネスにおいて問題が発生したときには、必ず「白黒」をはっきりさせるということでもあります。友人関係ならば多少のことがあってもナァナァで済ませることもありますが、ビジネスでこれはいけません。必ず、どちらにどのように瑕疵があったのかを明確にする。そして、謝罪すべきは謝罪して、過ちを修正する具体策を協議する。これを徹底しなければ、絶対にビジネスはうまくいきません。

 なぜなら、第一に感情のもつれが生じるからです。何が間違いで、それは誰の責任なのかを明確にして、必要であれば謝罪をする。それを感情的に受け入れることができなければ、そのパートナーシップを維持することは困難です。ビジネスのインフラは相互信頼ですから、不信感が拭えないままビジネスを継続することはできません。

 第二に、問題点を明確にせずして、確かな改善策を打ち出すことはできないからです。「白黒」をつけるのは、責任者を責め立てるためではなく、正しい問題解決を導き出すためです。責任を明確にすることによって波風が立つのを恐れる人もいますが、その結果、問題解決をなおざりにするのはプロフェショナルの姿勢とは言えません。

 だから、こちらに間違いがあれば、明確に謝罪をする。相手方に間違いがあれば、謝罪を求める。これが、ビジネスにおける健全なパートナーシップを確立するうえで絶対的に大切なことなのです。

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    小西史彦

    小西史彦(こにし・ふみひこ)
    1944年生まれ。1966年東京薬科大学卒業。日米会話学院で英会話を学ぶ。1968年、明治百年を記念する国家事業である「青年の船」に乗りアジア各国を回り、マレーシアへの移住を決意。1年間のマラヤ大学交換留学を経て、華僑が経営するシンガポールの商社に就職。1973年、マレーシアのペナン島で、たったひとりで商社を起業(現テクスケム・リソーセズ)。その後、さまざまな事業を成功に導き、1993年にはマレーシア証券取引所に上場。製造業や商社、飲食業など約50社を傘下に置く国民的企業グループに育て上げ、アジア有数の大富豪となる。2007年、マレーシアの経済発展に貢献したとして同国国王から、民間人では最高位の貴族の称号「タンスリ」を授与。現在は、テクスケム・リソーセズ会長。既存事業の経営はほぼすべて社長に任せ、自身は新規事業の立ち上げに采配を振るっている。

     


    マレーシア大富豪の教え

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