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謝罪を挽回のチャンスとする「謝罪道」を極める

『謝罪大国ニッポン』

田中大輔 [HONZ]
【第14回】 2016年9月9日
著者・コラム紹介バックナンバー
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オッサン4人が一斉に頭を下げる
1人はハゲ頭だと尚良し

 ベッキーや舛添要一前東京都知事をはじめ、謝罪のやり方を誤ったことで、奈落の底に追い込まれる例が後を絶たない。

 現代では謝罪の必要がないのに、第三者が謝罪を求め、そしてその人たちに向けて謝罪会見を開くというようなことが多くなっている。「世間をお騒がせして申し訳ございません」というのがその時に使われる常とう句であるが、世間は勝手に騒いでいるだけなのだから、それに対していちいち謝罪する必要はない。

 この本『謝罪大国ニッポン』中川淳一郎著)では、謝罪は適切にすべきだが、不要な謝罪はすべきではないというスタンスで書かれている。

 茶道、武道、剣道、柔道など数々の「道」があるように、謝罪にも「道」があるのではないか?と著者はいう。現代の日本では謝罪が本来の目的から逸脱し、様式美やなんらかのルーティーンのようになっている。謝罪は実際に被害を与えたことに対して行う行為だけではなく、とりあえずは「型」をつくるためにやるものになったのだ。

 謝罪の会見には「型」が存在する。

・ うだつのあがらなそうなオッサンが4人ほど登場する。
 ・ 神妙な表情を浮かべる
 ・ 同タイミングで一斉に頭を下げる(時間は5~10秒)
 ・ このときハゲ頭がひとりいると尚良し
 ・ 司会者役は記者に対しとにかく丁寧に接し、謝罪者には冷淡にする。 ”

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田中 大輔 [HONZ]

1980年千葉県生まれ。文化服装学院技術専攻科卒。アパレルの販売職を経て、丸善・丸の内本店で10年間ビジネス書担当として働く。書店員時代には日経MJやDIMEなどで書評を連載。2015年に書店を退職し、現在は出版社勤務。好きなジャンルはビジネス、カルチャー、ファッション、音楽、食(特にお酒)など。

 


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