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現代の日本において恋愛とは「1対1」のものであり、「複数の人」を愛することは倫理に反する。改めて言うまでもなく、その考えが一般的だが、実は今“複数の人を愛する”という新たな恋愛の形式が出てきている。それが「ポリアモリー」だ。いったいどんなものなのか。そもそも、不倫や浮気とどう違うのか。単なる浮気性な人間の“言い訳”ではないのか。ポリアモリーの研究者や実際にポリアモリーを実践する人々に話を聞いて、その形をつまびらかにする。(取材・文/有井太郎、編集協力/プレスラボ)

1対1ではない恋愛が登場している?
浮気や不倫とは、何が違うのか

 浮気や不倫のニュースはいつの時代も事欠かず、また、それを題材にしたドラマや映画も定期的に生まれている。もちろん、これらは背徳的なものと捉えられており、既婚者の不倫に至っては、法的な問題にも発展する。

 あえて言うまでもないが、恋愛の大前提は「1対1」の関係だ。誰かと結ばれていながら、他の人を愛したり関係を持ったりすることは、不純であり倫理に反する。何より、相手に対して誠実ではない。私たちは、当然のように、恋愛とは1対1のものだと認識しているのではないだろうか。

 しかし、その一方で、「複数の人を愛する」という恋愛の形が登場しているのをご存じだろうか。「ポリアモリー」と呼ばれるその恋愛形式は、あくまで“一部の人のみに”ではあるが、少しずつ広がっている。

 ……と、もうすでにこの時点で嫌悪感を抱く人もいるかもしれない。1対1の恋愛スタイルを選ばないということを、最初から「理解する気にならない」という声もあるだろう。そもそも、「複数の人を愛する」ことが、誠実であるべき恋愛の形として語られることに疑問を持つのではないだろうか。対象が一人だからこそ、恋愛として成り立つのでは、と。