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実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦

妻が社内ダブル不倫で上司も容認
離婚を選べない夫の絶望(上)

露木幸彦 [露木行政書士事務所代表]
【第13回】 2015年9月26日
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同じ職場に勤める妻の不倫相手はなんと既婚の同僚男性だった

 「何ともお恥ずかしい身の上なんですが…聞いてもらえますか?」

 たどたどしい雰囲気で私のところへ相談をしに来た翔太さんは、具体的な相談に入る前に、そんなふうに前置きをしました。もちろん、私はどんな相談だろうと受け入れるつもりなので、「大丈夫ですよ」と答えました。すると翔太さんは私の言葉に安心して「心の歯止め」が外れたのでしょうか?まるで「ダムの放水」のように、すごい勢いで話し始めたのです。

 「正直、困っています。妻があろうことか、別のオトコと浮気をしてたんです。でも娘は今まだ小学2年。だから、離婚のことはまったく頭にありません。とにかく僕はただアイツらを懲らしめてやりたいだけなんです。妻はもちろんですが、特にあのオトコです。こんなにナメたマネをしておいて、タダじゃ済ませませんよ!」


◆今回の離婚トラブル/妻が社内ダブル不倫を続行中

<登場人物>すべて仮名です。
佐々木翔太さん(38歳、会社員「松本機械工業」勤務)
翔太さんの妻(37歳、会社員「松本機械工業」勤務)
翔太さんの娘(8歳、小学生)
不倫相手のオトコ(37歳。会社員「松本機械工業」勤務)

・夫婦の状況とトラブルの経緯
 妻が浮気している証拠を握った夫。妻はあっさりと浮気を認め、相手の男性と別れる約束をしたが、しばらくして、社内で妻と同じ課の男性の関係が噂になった。夫はそこで初めて妻が社内でダブル不倫をしていたことを知る。夫は相手の男性に一筆書かせ、その上司にも相談したが奏功せず、2人の関係は続いている。


妻の車にGPSを仕掛けた成果は
「ラブホテルの駐車場」

 妻の浮気。もちろん、それは夫に対する立派な「裏切り行為」であり、絶対に許されないことです。しかし、数多ある離婚のなかで「妻の浮気」が珍しいかというと…最近、週に1回は同じような話を聞くので、もはや日常茶飯事と化しています。そんななかでも翔太さんの失敗談は群を抜いて酷かったので、今回紹介したいと思います。翔太さんは1度ならず、2度、3度と失敗を犯したせいで、「妻とオトコの社内不倫」をやめさせることができず、黙認せざるを得なくなったのですが、これはどういうことでしょうか?

 翔太さんは当時の心境について今、このように振り返ります。

 「確かにここ4年くらい、僕と妻の寝室は別々です。もちろん、夫婦関係もありません。それは、うちだけじゃないですよ。周りのみんなもそんな感じです。でも、浮気の話なんて聞いたことがないですよ。だから完全に油断していたんです。『自分の妻に限ってそんなことはない』と。まさか自分に降りかかるとは、思いもよりませんでした」

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露木幸彦[露木行政書士事務所代表]

つゆき・ゆきひこ/行政書士、フィナンシャルプランナー。1980年生まれ。国学院大学卒。男性の離婚相談に特化した行政書士事務所を開業し、開業から6年間で有料相談件数7000件、法律文書作成900件を達成。公式サイトは1日訪問者3300人、会員数は1万3000人と、業界では最大規模にまで成長させる。2008年よりドコモ、au、ソフトバンクの公式サイトで法律監修を担当。四半期に一度、大相談会を開催している。主な著書に『結婚貧乏~結婚してはいけない人を避ける方法』(中央公論新社)、『離婚のことばハンドブック~今すぐ解決したい人のキーワード152』(小学館)、『男のための最強離婚術』『男の離婚 賢く有利に別れるための6つの成功法則』(共にメタモル出版)などがある


実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦

昨今の離婚事情は複雑化している。夫が借金、浮気、暴力を繰り返して妻に愛想を尽かされるという「昭和型離婚」ばかりでなく、足もとでは「草食系離婚」も急増している。妻が多重債務、不倫、ヒステリーなどを繰り返し、真面目で優しい夫がそれに絶えられなくなって離婚を決意するというパターンだ。そうしたなか、離婚トラブルで悩み悶える男性が増えている。一度離婚トラブルに発展すると、男性は多くの精神的・物理的な負担を強いられる。到底納得できない理不尽な離婚トラブルに意図せず巻き込まれた場合に備えて、普段から対処法を考えておくことは必要だ。「男性の離婚相談」に特化し、数多くの相談実績を誇る行政書士の露木幸彦氏が、毎回実例を挙げながら、男性が陥り易い離婚トラブルへの対処法を指南する。読まずに泣くか、読んで笑うか――。現在離婚トラブルで悩んでいる人もそうでない人も、「他人事ではない男の離婚」について考えるための参考にしてほしい。

「実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦」

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