身近な人に教えられる「お金の常識」はもう古い!
30代以下のみなさん、親から言われてきたお金の常識は、今やまったく役に立たないのはご存じですか?
預金金利が0.001%の現在、一方、親世代や、祖父母の世代は、預金金利がなんと7%もあり、貯金をして家を買っておけば、自然に資産が増やせるような、何ともうらやましい経済成長時代だったのです。
今や、人口も減って、高齢化が進む、経済の成熟期を迎えた日本で、親から教わったお金の常識を信じていると将来必ず後悔します。新しいお金の常識を、お金のプロがセキララに語る連載です。

貯蓄型の保険商品はワナだらけ!

 前回は、生命保険の死亡保障についての不要論を述べさせていただきました。今回は保険商品でなぜか人気の「貯蓄型」についてです。
 保険なのに「貯蓄型」とは? と思う人も多いとは思いますが、保険会社は、払い込みされたお金の一部を運用に回して、満期金を支払ったり、途中解約すると「解約払戻金」が戻ってきたり、お祝い金などの形式で数年ごとにまとまったお金をもらえることがあります。これらを「貯蓄型」といいます。

 しかし、残念ながら「見た目は保険なのに、中身はハイリスクで、自分たちは損しない金融商品」を売っているケースが多々あります。

 たとえば代表的なものが外貨建ての個人年金保険。基本的な仕組みは普通の個人年金保険と同じなのですが、払込保険料が外貨建てになり、積立金の運用も外貨建てで行われます。そして、円建てで積み立てた年金を受け取る形になります。

 なぜわざわざ外貨建てにするのかというと、積立金の運用を外貨で行うため、超低金利の日本円に比べて高い利回りが得られるということと、将来年金を受け取る段階で円が大幅に下落していた場合に備える通貨分散効果を期待して、という理由を挙げている商品が多いです。
 しかし、これを全面的に信用してはいけません。

 まず外貨だから運用利回りが高くなるという説明は、世界的に量的金融緩和政策が行われている昨今では、全く通用しなくなりました。ある外資系生命保険会社が扱っている外貨建ての個人年金保険は、すでにユーロ建てが取扱中止になっていますし、米ドル建ても多少は、日本の金利よりも高く設定されていますが、本格的な金利上昇シナリオが描きにくい現状において、米ドルの金利が日本円のそれを大きく上回る時代が来るとは、まだ当面は考えにくいでしょう。

 確かに、個人年金保険の運用は長期になるので、その間に円が大幅に下がるリスクをヘッジするため、外貨建てで運用するという理屈もありますが、それなら保険商品以外でも、円安リスクをヘッジする手段はいくらでもあります。とにかく問題なのは、本来なら保障商品であるはずの生命保険を用いて、資産運用をするという点なのです。