少し前のことだが、上司と飲みに行った若者が、上司から好きなものを注文しろと言われたのでフライドポテトを注文したら、「いつまで学生気分なんだ!」と叱られたというエピソードがネット掲示板に投稿され、賛否両論の論争になったことがある。この論争を受けて、週刊プレイボーイが40代、50代の上司世代にアンケート調査を実施。「居酒屋で上司に『適当に頼んで』と言われたときの正解――“神7”メニューとは?」という記事を掲載した。だが、この「フライドポテト論争」を見ていると、どうにも本質を外れた議論ばかりやっている気がしてならない。フライドポテトがありかなしかの議論などまったく無意味だし、神メニューも意味がないからだ。今回はそのことを、とくに若い人に向けて伝えたいと思う。

フライドポテト注文をめぐり、
掲示板で賛否両論

 まず、冒頭のフライドポテト論争について、ご存じのない方のために概要を説明しておこう。事の発端は、2017年5月24日深夜0時55分に、ネット掲示板で『新卒の者だが飲み会でフライドポテト頼んだら上司にキレられたんだが』というタイトルのスレッドが立てられたことによる。新人研修を終えたばかりの新入社員男子がGW空けに上司に飲みに誘われ、「なんでも好きなものを注文しろ」と言われたのでフライドポテトを注文したら、「いつまで学生気分でいるんだ!」と厳しく叱られたという。本人はそれに激しく反発。「二度と行かねぇわ」「なんか上司の武勇伝とかそんな話ばっかで、クソつまんなかった。家帰ってゲームやってたほうが100倍マシだったよ」「頼んだのは刺身、漬け物、タコの唐揚げ、あと揚げ出し豆腐などなど。俺が食いたいポテト、ピザ等は食えなかった」などと毒づく書き込みを連投したところ、掲示板では賛否両論の議論になったという。

 この論争は掲示板のスレッドを超えて、ツイッターなどSNSにも拡がった。40代以上の年配者からは「マナーを教えてもらっただけ」「上司との飲みは接待を勉強する場所」などの意見が見られる一方で、10~20代の若い世代からは反発する声が圧倒的だという。若者が大人の論理に反発したくなる気持ちはわかるが、僕も年配の人間なので、上司の叱責に反発する声にはやはり「子どもっぽさ」を感じてしまう。といっても、フライドポテトを注文することが子どもっぽい、と言っているワケではない。