ストレスフリーで運用しよう!

 ここまで5回にわたりお付き合いいただき、ありがとうございました。

 債券は、正確に人に説明しようと思うと非常にやっかいで、説明を少し丸めた部分もあります。

 一つのことを説明するには、前提となる知識がなければならず、それを説明するにはこれまた前提となる知識が必要で……と、説明の袋小路に陥ってしまいます。

 本の方では、パイ生地のように何層にもわたって知識を積み上げ、気付いたら債券投資がわかった!となるよう試みました。

 ですから、目次を開いて気になるページからつまみ読むのではなく、頭から読んでいってください。

 読んでいくうちに知識が増え、その知識を前提に新しい知識が積み上がり、そしてあるときパーッと視野が開ける、という構成になっています。

 ともすればややこしく難しくなりがちなところも、できるだけ面白く、読みやすくなるよう工夫をしたつもりです。

 私が自分でつけた本のタイトルは『ストレスフリーの資産運用』でした。

 ある集まりで、資産運用についてお話したところ、驚くほど多くの方が投資で失敗をしていて、トータルでプラスと出ている方はほとんどいませんでした。

 投資対象について伺うと、その多くが絶対に投資すべきでない商品ばかり。どうしてこんなことが起こるのか。

みなさん、リスクを取りすぎなのです。

 私の考え方は欧米の投資の世界では基本中の基本であるフィクストインカム(Fixed Income)の理論に基づいています。直訳すれば「固定収入」ですが、むしろ「債券」に近い言葉です。

 元本をリスクにさらして値動きに一喜一憂する投資から、“フィックス”されたストレスフリーの投資の世界へ。みなさんの運用がうまくいくことを祈っています。