HOME

メタボリック

肝臓

腰痛・肩こり

高血圧・高脂欠症

うつ・ストレス

ニオイ

薄毛

老化防止

禁煙

男の病気

『うつ』のち、晴れ 鬱からの再生ストーリー

うつだけど病院に行かない…「放置うつ」の真実

西川敦子 [フリーライター]
【最終回】

 困ったことに、最近はうつで休職しておきながら海外旅行を楽しんだりする、「現代型うつ」といわれるタイプの人々が増えてきている。彼らに対する同僚の視線は、必ずしも温かくない。それだけに、うつの可能性があっても、彼らの後から手を挙げることにはためらいを感じてしまうのだろう。

アルコール依存、借金、離婚、自殺――
悲惨すぎる「放置うつ」の顛末

 だが、「受診しないうつ」のダメージは、彼らが考える以上に深刻だ。

 「たしかに、最初の頃の症状は比較的軽いことも多く、一時的におさまる場合もあります。ところがそこでこの病気を放置すると、何度も再発を繰り返し、結局病気をこじらせてしまう。環境や仕事への取り組み方、生活習慣は変わらないままですからね。なかには、うつ気分を紛らわせるために、アルコール依存、ギャンブル依存に走る人も。多額の浪費から多重債務をするという問題につながることもあります」

 もっとも恐ろしいのは、うつが重症化した揚げ句、自殺してしまうことだ。警察庁の調べでは、昨年、うつが原因で自殺した人は6060人と、過去最多だった。このうち30歳代が996人、40歳代が940人を占めている。

 「うつは『心の風邪』などといわれ、多くの人が名前を知っている病気になりましたが、一方で、そのほとんどの人がうつ病の正しい治療法と、放置した場合の危険性を知らないのです」

過重労働から身を守る
ためのコツとは

 うつの可能性がある――そんな人は、何をおいてもすぐに専門医を受診すべきだ。うつ治療の基本は、なんといっても休養と服薬。たしかに自分でできる療法はいろいろあるが、それだけでうつを完治させることはできない。

 それでも「今すぐ、会社を休職できない」「忙しくて病院にすら行けない」という人はどうしたらいいのだろう? 過重労働から身を守り、休養、通院するためのコツを山藤氏に尋ねてみた。

1 2 3 4 5 >>
このページの上へ

西川敦子 [フリーライター]

1967年生まれ。上智大学外国語学部卒業。編集プロダクション勤務を経て、独立。週刊ダイヤモンド、人事関連雑誌、女性誌などで、メンタルヘルスや介護、医療、格差問題、独立・起業などをテーマに取材、執筆を続ける。西川氏の連載「『うつ』のち、晴れ」「働く男女の『取扱説明書』」「『婚迷時代』の男たち」は、ダイヤモンド・オンラインで人気連載に。


『うつ』のち、晴れ 鬱からの再生ストーリー

うつをきっかけに、生き方や働き方を見つめ直した人々にフォーカス!うつに負けない、うつを乗り越えるための知恵と活力を探っていく。

「『うつ』のち、晴れ 鬱からの再生ストーリー」

⇒バックナンバー一覧