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福井エドワードのINSIDEグリーン革命

検証!数字で見るクリーンテック革命
環境投資ブームは本当に起きているのか?

福井エドワード
【第8回】 2009年8月6日
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 「クリーンテック投資」は、環境技術への投資であり、対象となる技術の分野としては8つが挙げられる。即ち、「太陽光、風力、バイオ燃料・素材、グリーンビル、自動車・自動二輪、スマートグリッド、電池、浄水」である(米スマートグリッド社による整理)。

 公害対策の技術や、リサイクル、省エネの技術、緑化などとは、少し範囲がずれていて、再生可能エネルギーを含む、より多様な技術分野を含んでいるわけだ(これらの「伝統的」な環境分野は、グリーンビジネスと呼ばれることもある)。

 2006~2007年頃から、アメリカ、ヨーロッパの投資家の注目を集めだして、一つの投資カテゴリーになった。振り返ってみると、「温暖化の憂鬱」と言われるように、地球温暖化の問題が毎日のニュースを賑わしていて、否が応でも関心が高まったのかもしれない。

 日本では、堀江貴文氏や村上世彰氏ら、ベンチャー企業家、ファンド投資家が逮捕されるなど、マーケットに対する信任が揺らいでいた時期だ。

 今回は、米クリーンテックグループと、会計事務所デロイトの共同調査をもとに、相対的に詳しいデータが集計されている、米国の2008年及び2009年前半の投資動向を紹介したい。

 投資、融資、その他の民間資金を合わせたクリーンテック分野への資金の供給は、全世界で2006年が約10兆円、2007年と2008年は約15兆円である。2007年はブームの様相で額が膨らんだが、2008年は世界金融危機で年の後半に急ブレーキがかかった。

 そのうち、米・欧・インド・中国の4地域でのクリーンテック・ベンチャー企業への投資額は約8000億円、うち北米のベンチャー投資額は約6000億円である。クリーンテック・ベンチャー投資に関しては、日本は集計の対象に入らないほど小さな市場と言える。

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福井エドワード

ブラジル・サンパウロ生まれ。幼少を米国シアトルで過ごす。東京大学法学部卒。イェール大学 MBA。建設省(現・国土交通省)、米大手VCのアクセルパートナーズ(サンフランシスコ)、みずほ証券投資銀行グループ等を経て、2004年からプライベートエクイティ投資コンサルティング会社ルビーインベストメントリサーチ。国内外の人脈を生かし、環境・エネルギー分野で精力的な活動を展開している。1月に発足した低炭素経営研究会の幹事も務める。現在参加企業を募集中。
◎同研究会に関するお問い合わせはこちら


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オバマ政権の“グリーンニューディール”で、世界の環境ビジネスは飛躍のチャンスを得た。環境技術大国の日本がこの機を逃す手はない。環境投資の最前線で活躍する筆者が、商機の在りかを探る。

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