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ハイブリッド型人工肝臓

井手ゆきえ [医学ライター],-週刊ダイヤモンド編集部-
【第61回】

 末期肝不全の根本治療は臓器移植だ。日本肝移植研究会の報告では、2009年末時点の脳死/心停止肝移植は累計68件、生体肝移植は5653件だった。この数年は、死体/生体肝移植合計で年に450件前後が実施されているが、毎年、肝移植の適応がありながら、2000人近くが亡くなる現実を知ると切ない数ではある。ただ、医療技術以外の課題が山積しているため移植数の飛躍的な増加は望めない。となれば肝移植を待つあいだの延命を考えるのが現実的だ。そこで期待されるのが「ハイブリッド型人工肝臓」である。

 肝臓は異物の解毒や食物の代謝、エネルギー変換、老廃物の排泄などおよそ500種類の化学処理を日々行う臓器。現時点でこれを完璧に代替する術はない。それなら、肝細胞自体を使えばよいのではないだろうか。ハイブリッド型人工肝臓は文字どおり、血液濾過装置にブタもしくはヒトの肝細胞を組み合わせた(ハイブリッド)もの。血液を体外循環させて肝細胞を付着させたフィルターを通し、そのあいだに代謝が行われる。

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井手ゆきえ [医学ライター]

医学ライター。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会正会員。証券、IT関連の業界紙編集記者を経て、なぜか医学、生命科学分野に魅せられ、ここを安住の地と定める。ナラティブ(物語)とサイエンスの融合をこころざし、2006年よりフリーランス。一般向けにネット媒体、週刊/月刊誌、そのほか医療者向け媒体にて執筆中。生命体の秩序だった静謐さにくらべ人間は埒もないと嘆息しつつ、ひまさえあれば、医学雑誌と時代小説に読み耽っている。

 

週刊ダイヤモンド編集部


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