伊藤忠商事2024年3月期連結決算で唯一増益した伊藤忠商事。5大総合商社はどの大学から採用しているのか? Photo:PIXTA

就職率が過去最高レベルに達している就活市場。「売り手市場」の中、各企業はどの大学から採用をしているのか。業界別・企業別に2024年「採用大学」ランキングを作成した。今回は、三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅の5大総合商社のランキングをお届けする。(文/ダイヤモンド・ライフ編集部、データ提供/大学通信)

2023年のトップは慶應大が独占
24年はどうなった?

 総合商社はリスク管理の強化や事業ポートフォリオの見直しによって、かつてのような巨額損失の発生リスクも抑えられており、経営基盤は盤石といえる。

 2024年3月期の5大総合商社の当期純利益は、伊藤忠商事のみが微増し、三菱商事、三井物産、住友商事、丸紅の4社は減益となった。

 23年3月期は、資源価格の高騰などを追い風に、多くの企業がコロナ禍の影響を感じさせず、過去最高益を更新した。しかし、資源価格の高騰が落ち着いたことで、各社とも資源分野での収益が減少した。

 25年3月期の業績予想では、増益と減益で各社の明暗が分かれる見通しだが、数年前と比較すると、依然として高い利益水準を維持している。

 23年の5大総合商社の採用大学ランキングでは、全社で慶應義塾大学が1位を独占、強さを見せつけた。2位は三菱商事、伊藤忠商事、丸紅が早稲田大学で、三井物産と住友商事が東京大学、3位は三菱商事と丸紅が東京大学で、伊藤忠商事が大阪大学、三井物産が早稲田大学、住友商事が京都大学だった。

 果たして、24年のランキングに変化はあったのだろうか。