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ダイレクトセールスの品質重視で急成長
チャンスを逃さぬ30歳のクールな野心家
サウザンドクレイン社長 高橋良太

週刊ダイヤモンド編集部
【第158回】 2011年9月15日
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サウザンドクレイン社長 高橋良太
Photo by Toshiaki Usami

 大学4年生の夏、居酒屋のアルバイトに明け暮れていた高橋良太は、大きな決断を迫られていた。すでに単位不足で卒業はおそらく不可能。留年するか、いっそ中退するか。

 もともとサラリーマンになるつもりはなかった。起業家向けの雑誌を読んだりしながら、起業のアイディアを探していた。

 そんなとき、友人から誘われて参加した、あるインターネットプロバイダ会社の代理店募集説明会。元手をかけず、電話1本で始められるのは、まさに高橋にはうってつけの事業だった。

 こうして大学在学中の2003年10月、仲間5人でサウザンドクレインを設立した。

偶然見つけた代理店募集のホームページ
1本の電話が転機に

 事業は大きく四つに分かれる。

 一つ目がクライアント企業に代わって新規顧客獲得などを行うセールスプロモーション、二つ目がクライアント企業の既存客に対して他商品の営業などを行うCRMマーケティング、三つ目がインターネットを使ったウェブマーケティング、四つ目がデータ入力などを請け負うBPOだ。

 とはいえ創業当時は、会社こそ設立したものの、経営の経験はゼロ。さらにカネも学歴もなく、まさしくゼロからのスタートだった。

 事務所は仲間の自宅に構えた。会社らしきものといえば、電話1台とファックス、それに四つの席のみ。パソコンすらもなかった。

 初年度の売上高は1500万円で収入はゼロ。アルバイトで蓄えた貯金で、食うには困らなかったが、わずか1年で、創業メンバーの3人が会社を去った。

 設立から約2年後、藁(わら)にもすがる思いでかけた1本の電話が転機となる。

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