陸自の制服が「紫色」に、26年ぶり大刷新が波紋を呼んだ理由今年3月、「常服」に先行して紺色に変更された陸上自衛隊特別儀仗隊の制服(右3名)。左の2名が旧タイプの陸自カラーの制服 Photo:JGSDF

 実に26年ぶりのモデルチェンジである。陸上自衛隊の自衛官が普段着用している「常服」が、2018年3月までに大刷新されるのだ。

 これに先行して、陸自では特別儀仗隊の制服が52年ぶりに変更されたばかり。陸自のシンボルカラーとして定着した緑色から紺色へと大胆に変更された。

 そして、今度の第2陣「常服」のモデルチェンジは、陸上自衛官13.9万人が対象となる。

 これだけの人数の制服を一度に刷新することに、「制服を新しくする必要なんてあるのだろうか。また国民から税金の無駄遣いだと批判されるのがオチだ」(陸自自衛官)と、早くも不安視する声が陸自内部から上がっている。

 それにしても、たかが制服のモデルチェンジである。実は、この変更が波紋を呼ぶことになった理由はもっと別のところにある。