今年も昨年に続き猛暑となり、9月に入っても最高気温が30度を超す真夏日が続いている。そうした中での朗報と言えば、震災以降危惧されてきた夏の電力不足が回避されたことだろう。9月9日、政府は7月1日から発令していた電力使用制限令を解除。当初は22日の解除予定だったが、節電対策に一定の効果が認められ、前倒された。

 また、ネットプライス(東京都品川区)が行ったアンケートによれば、節電でも「意外に大丈夫だった」と答えた人が72%に上っている。こうしたことからも、大多数の人が節電を強いられた中でも、上手に暑さに耐えることができたようだ。

 そこで今回は、アンケートの結果などから、今年の“節電”が残したものについて考えてみたい。

 アンケートは、ネットプライスが運営するモバイルインターネット通販サイト「ちびギャザ(R)」会員の男女510人(主要層:20代後半~40代)を対象に行われたもの。調査実施期間は2011年8月19日~25日(木)。

扇子、替えのシャツを常備…
節電乗り切った「クールアイテム」とは

節電の夏、「意外に大丈夫だった」が72%<br />功を奏した暑さ対策と“照明神話”の崩壊

 アンケートで、「今年の夏は、“節電”でもストレスなく過ごせたか」を聞いたところ、先ほどもご紹介したように、「意外に大丈夫だった」と答えた人は72%、それに対して「もう耐えられない」19%、「もっと節電すべき」は9%だった。

 今夏における同社の生活雑貨全体の販売個数ランキングをみると、断熱・遮光シートなどの“エコクールアイテム”が全体の30%以上の売り上げを占めており、このことから同社は「“節電”への意識は非常に高いものとなり、定着している様子」が伺えるとしている。

 屋内でも熱中症になる事例が相次ぐほど暑かった夏だが、電力を使う以外の方法で暑さをしのごうとした人が少なくなかったようだ。