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がんワクチン承認から1年
米国・前立腺がん治療事情
がんワクチン―プロベンジ

井手ゆきえ [医学ライター],-週刊ダイヤモンド編集部-
【第63回】

 昨年4月、世界初の治療用がんワクチン、シプリューセル‐T(製品名プロベンジ)が米食品医薬品局(FDA)に承認された。適応は「ホルモン療法抵抗性前立腺がん」で、前立腺がんの増殖にかかわる男性ホルモンを抑える治療が無効になった患者が対象。承認の決め手となった臨床試験では、プラセボ投与群に比較して生存期間を4.1ヵ月延ばした。副作用は悪寒、発熱、倦怠感など軽いものがほとんどだ。

 前立腺がんは男性ホルモンの刺激で増殖するため、男性ホルモンの分泌やがん細胞の取り込みを阻む「ホルモン療法」がよく行われる。日本人には割と効きやすく重大な副作用も少ない。ところがなぜか数年すると薬が効かなくなり、がん細胞が「再燃」してしまう。昔はこの時点で余命1年を告げられた。しかし今はホルモン剤の変更や抗がん剤を追加するなど、あの手この手で延命が可能。ただ最後の手段として抗がん剤を使う際は強い副作用が避けられず、高齢患者はあえて緩和的治療を選択することも少なくない。

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井手ゆきえ [医学ライター]

医学ライター。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会正会員。証券、IT関連の業界紙編集記者を経て、なぜか医学、生命科学分野に魅せられ、ここを安住の地と定める。ナラティブ(物語)とサイエンスの融合をこころざし、2006年よりフリーランス。一般向けにネット媒体、週刊/月刊誌、そのほか医療者向け媒体にて執筆中。生命体の秩序だった静謐さにくらべ人間は埒もないと嘆息しつつ、ひまさえあれば、医学雑誌と時代小説に読み耽っている。

 

週刊ダイヤモンド編集部


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