基準地価の上昇と下落が二極化
クイズで読み解く「今どき人気エリア」
9月19日に今年の全国の基準地価が発表された。地価全体の平均数字だけは昨年とそれほど変わらないように見える。しかしその実態を見ると、土地の価格が高騰した場所と、地価が下落した場所とに二極化しているのが、最近の日本の土地価格の特徴だ。
では、日本のどこの土地の価格が上昇しているのか。そこには、ある共通点となるキーワードが隠れている。それを探るために、地価上昇についてのクイズを出しながら、その秘密を紐解いてみよう。
最初の問題は、地方の読者にはピンとこないかもしれないが、銀座の話である。この機会に世界的に話題となっている、あの施設の名前を覚えてみてはどうだろう。
【第1問】
土地の価格が著しく上昇している場所は、日本の中でも圧倒的に商業地に偏っています。東京圏で上昇率が高いのはやはり銀座なのですが、中でも上昇率21.8%と上昇率が一番高い場所は、銀座にある人気商業施設が開業した場所の近くです。それは銀座の何丁目でしょう?
【解答】
今、一番注目されている銀座の商業施設とは、松坂屋の跡地にJ.フロント リテイリングが開業した銀座シックス(GINZA SIX)だ。従来の百貨店のイメージを完全に覆した、グローバルブランド店と専門店が和テイストで融合する新しい商業施設として、海外からの訪日観光客のお目当ての場所にもなっている。ということで第1問の正解は「銀座6丁目」である。
さて、それでは全国ではどこが一番地価の上昇率が高かっただろうか。実は今年地価が一番上昇したのは、京都のある場所だ。そこから次の問題を出してみよう。