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China Report 中国は今

中国人観光客が沖縄のドンキで「東京土産」を買い漁る理由

姫田小夏 [ジャーナリスト]
【第215回】 2016年9月9日
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 インバウンドツーリズムがもたらす経済効果を地方に波及させようという動きがある。外国人旅行者の大都市集中を地方に分散することは今後の課題、地方自治体も購買力のある中国人客の訪問に期待を寄せる。だが一方で、肝心の中国人客は「聞いたこともない都市」に関心を持ってくれるのだろうか。

訪日外国人消費動向調査(観光庁、2015年10月)によれば、中国からの旅行者の地方訪問率は高い割合を示している。特に「2大都市圏と地方訪問」の比率は55%と高い。

◆訪問地タイプ別比率

訪日外国人消費動向調査(観光庁、2015年10月) 拡大画像表示

◆訪問地タイプと地方訪問率【2大都市圏と地方訪問者】

注)上記の数値は、平成26年1-3月期、4-6月期、7-9月期、10-12月期調査で得られた「観光・レジャー」目的客の回答による標本平均により算出した。
訪日外国人消費動向調査(観光庁、2015年10月) 拡大画像表示

 大阪から入国し、富士山への観光ルートでもある山梨県や静岡県を通過して、東京に抜けるコースは依然人気であり、これ以外には北海道や沖縄県への訪問が顕著だ。確かに地方訪問率は高いが、中国人客が訪れる地方都市には偏重が見られる。分散が進んでいないというのが特徴だ。

 しかし、その一方で地方都市を訪れようという動きも出てきている。

 近年、中国では社員の福利厚生として海外旅行に行く企業が増えている。上海市内でサービス業を営む中小企業A社も、毎年海外への社員旅行を企画するようになった。旅費の半額を会社が負担することから参加率も高く、社員は毎年夏の到来を楽しみにしている。

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姫田小夏 [ジャーナリスト]

ひめだ・こなつ/中国情勢ジャーナリスト。東京都出身。97年から上海へ。翌年上海で日本語情報誌を創刊、日本企業の対中ビジネス動向を発信。2008年夏、同誌編集長を退任後、「ローアングルの中国・アジアビジネス最新情報」を提供する「アジアビズフォーラム」主宰に。語学留学を経て、上海財経大学公共経済管理学院に入学、土地資源管理を専攻。2014年卒業、公共管理修士。「上海の都市、ビジネス、ひと」の変遷を追い続け、日中を往復しつつ執筆、講演活動を行う。著書に『中国で勝てる中小企業の人材戦略』(テン・ブックス)、共著に『バングラデシュ成長企業 バングラデシュ企業と経営者の素顔』(カナリアコミュニケーションズ)。

 


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90年代より20年弱、中国最新事情と日中ビネス最前線について上海を中心に定点観測。日本企業の対中ビジネスに有益なインサイト情報を、提供し続けてきたジャーナリストによるコラム。「チャイナ・プラス・ワン」ではバングラデシュの動向をウォッチしている。

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