東京で保育園に入りにくい駅ランキング、教育に向く街・向かない街子どもの教育環境づくりは親の役目である。保育園に入れられるかどうか、高い学歴を身に着けさせる教育ができるかは、実は住む場所によって大きく変わる

 子どもの教育環境づくりは親の役目である。保育園に入れられるか否かは、親にとっても働き続けるための必須条件になる。そして、中高一貫教育校からの大学進学が多くなるにつれて、有名公立小に入れて中学受験をさせることの重要性が高まっている。

 保育園に入れるための住み替えを「保育園移民」、有名公立小に入学させるための住み替えを「公立小移民」と呼ぶように、住まい選びが子どもの教育環境選びと同義になる世帯は多くなった。しかし、そのための情報は非公開なものが多かった。今回は「保育園移民・公立小移民」のために、参考になるランキング情報を公開する。

「保育園移民」が知りたい
保育園に子どもを入れにくい駅

 親の職住近接と関連して子どもが生まれて最初に問題になるのが、保育園に入れられるかどうかだ。子どもを保育園に入れられず、親がダブルインカムを確保できないと、世帯年収は大きく下がることになりかねない。市町村単位で待機児童数が発表されることはあるが、これくらい大きな単位になると自分が住んでいる場所とは事情が異なることも多い。そこで、保育園に入りにくい駅を調査してみた。

「保育園に入りにくい駅」は待機児童数で表現できる。今回は、2017年4月時の待機児童数を「各駅の0歳児の保育所需要」から「各駅の認可保育所の0歳児定員」を引いて算出している。保育サービスの需要は待機児童数で表わされるが、この定義は求職中や産休中の需要を含める、含めないなど行政によって基準が異なる。

 また、通所距離を考慮せず同じ区内であれば利用可と判断されるなど、利用者が実態をつかみづらい面もある。そのため、今回は待機児童数の潜在需要を含めて推計し、さらに駅単位で集計している。

 本記事では、都区部(品川区・江戸川区を除く)のワーストランキングのみ公表しているが、スタイルアクトが運営する『住まいサーフィン』では、調査を行った23区内421駅の全データを会員限定で公開している。また、住まい選びの参考となるよう、新築マンションの相場価格(70m2換算)も掲載しているので、購入時には参考にしてほしい。