小池百合子氏と公明党の仲が悪くなっている。その経緯を丹念に見ていくと、「女ケンカ師」とも言える小池氏のしたたかな作戦が浮かび上がってくる。(ノンフィクションライター 窪田順生)

小池新党「希望の党」の
PR動画が話題に

内田茂氏、石原慎太郎氏、そして森喜朗氏。わかりやすい「しがらみ」にとらわれた「おじさん」たちに狙いを定めて対立構図をつくり、世論を味方につけてきた小池氏。次なるターゲットは、恐らく公明党だ 写真:日刊現代/アフロ

 昨日、結党会見をした「希望の党」のPR映像がいろいろな意味で話題となっている。

 ご覧になっていない方のために、どんなものか、ざっと説明しよう。まず、映像はコツコツという靴音を鳴らしながら、白いハイヒールと緑のスーツに身を包んだ女性があらわれるとことから始まる。

 顔は見えないが、小池百合子氏をイメージしているのは明らかだ。

「さらば、しがらみ政治」というコピーが登場した後、女性はサッカー選手がスタジアムへ向かう廊下のようなところを光へ向かって歩き出す。すると、その行く手の脇におじさん2人が登場し、女性に向かってなにやら文句を言う。そこで以下のようなテロップがカットバックしていく。

「歯向かう気か」
「組織なめんなよ」
「変えられると困るんだよ」

 そのような声を象徴するように、「既得権」「隠蔽体質」「組織の圧力」「進まぬ政治」という文字が女性に覆いかぶさるが、すぐに跳ね返され「ただ耐えるか」「みんなで変えるか」という言葉が登場。光へ向けて歩き続ける女性の後ろに、4人の男性たちが続く――小学生が大好きな「スカッとジャパン」並みにわかりやすい動画である。

 ネット上では「よくできている」「宗教団体のPRみたい」など賛否両論あるようだが、個人的には動画のクオリティの良し悪しより、脇にいた「しがらみ」を象徴するおじさん2人が気になってしょうがない。