皆さん、こんにちは。自分で言うのもなんやけど、「採用の神さま」小畑重和です。

 先週の中国人大学生のバックグラウンド考察はいかがでした?まず、簡単におさらいをしておきましょう。

中国の新人類、「80後世代」

「80後世代」とは、1980~1989年に生まれた世代を指し、およそ2億人の人口を誇ります。80後は「パー・リン・ホウ」と読みます。 一人っ子政策のなかで生まれ、親の愛情を一身に受けて育ったため、わがままで公徳心に欠けるなどと批判される一方、「211工程」(全国から選んだ100近くの大学に対して重点的に投資をする)により、現代的な高等教育を受けた最初の世代です。 

両親・先生からの期待を背に農村から都会へ!<br />学業成績至上主義で育った中国人女子大生の素顔北京大学に並ぶ中国の名門・清華大学の旧校門

 ただ、これらの政策により、大学生の数は2000年度から2009年度までで約7倍の約700万人に激増。それに伴い、中国の大学生たちは就職難に喘ぐ ようになりました。彼らは厳しい就職難に打ち勝つためにも、大学進学に至るまで非常に激しい競争にさらされているのです。

 今回は、先週ご紹介した中国人の学生生活を、清華大卒(※注①)、現在は日本の大学院に留学しているCさん(25才女性 江蘇省出身)のインタビューとともに振り返ります。

良い成績だと先生に好かれ、親の誇りに!
「学業成績至上主義」の小学校~高校時代

Q.幼稚園・小学校時代は、どんな子どもでしたか?

 母が大都市と大学に強い憧れを持っている人で、小さな頃から「大きくなったらいい大学に入って、この農村から脱出しろ」とよく言われていました。

 学校では、成績がよければ、先生に好かれると分かり、いい成績を取ろうと頑張っていました。小学校時代は6年間クラスの班長を務め、先生の指示をクラスメートに教える伝達役でした。部活は、創作ダンス部に入っており、賞を取るために仲間とがんばった記憶があります。

 とはいうものの中国の学校では、体育ができる子ではなく、成績のよい子が注目されます。また、先程もお話したように、そういう子達は先生に好かれ、クラスをリードする班長に指名されることがしばしばです。これが親の大きな自慢になりますから、私も頑張っていました。