写真:日刊現代/アフロ

 安倍晋三首相は国政選挙5連勝を達成した。自民党で単独過半数獲得(10月23日9時の時点で460議席中283議席)、自民党・公明党の連立与党で3分の2の議席数に達した(312議席)。さらに、自公に希望の党・維新の党を加えた「改憲勢力」として58議席増の370議席を獲得した。改憲の国民投票発議が発議となる3分の2の議席数を圧倒的に超えた。

 一方、「自称」リベラル勢力こと「左派」は、立憲民主党が予想以上の支持を集め、54議席を獲得し野党第一党となった。それは脱帽に値する大健闘だったが、それでも共産党・社民党を加えた「護憲・安保法制反対」の左派全体としてはわずか67議席だ。無所属で当選した議員が何人か立憲民主党と合流するとしても、最終的に約80議席くらいだろう。選挙前には114議席(民進党88、共産党22、社民党2、自由党2)だったことを考えれば、またしても左派は惨敗を喫したと総括すべきだろう。

「解散権」という絶対的な権力行使が
野党の混乱を引き起こした

 今回の総選挙は、なによりも安倍首相の解散総選挙の決断が当たったということだろう。「民進党の分裂」「野党共闘の崩壊」「排除の論理による希望の党の支持激減」と、野党の混乱が、不支持率の高さに悩んでいた安倍首相を勝たせたという。しかし、野党の混乱は、安倍首相の解散の決断が引き起こしたものだ。