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山崎元のマネー経済の歩き方

アセットアロケーションの簡便法最新版

山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]
【第202回】 2011年11月14日
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 アセットアロケーション(資産配分)は、投資資金を資産カテゴリー別に、どんな割合で配分するかを決定する作業だが、おカネの運用にあって、運用成績の8~9割を決める重要なプロセスだ。

 しかし、アセットアロケーションはプロの運用者にも難しい。だから、「プロに任せておくほうがいい」とはいえないし(「われわれプロにお任せください」と言う嘘つきは数多い)、個人にとって重要な意思決定なので、基本的には自分で決めることが好ましい。

 そこで、個人向けの「無難でわかりやすい」簡便法が必要になるのだが、これを考えることがまた難しい。このコラムでも、過去に何度か取り上げているが、今回は、その最新版だ。

 まず、手持ちの金融資産から当座の生活費に必要な額を長期的な運用額から除外する。たぶん、生活費の3ヵ月分くらいだ。借金はカードのリボ払いなど細かなものでも著しく不利なので避ける。

 次に、残ったおカネの中から「リターンは金利プラス5.5%、リスクはリターンの標準偏差で20%」の「リスク資産」にどれだけ投資したいか考える。今の金利をゼロとしよう。この資産は、平均的には毎年5.5%の利回りをもたらすが、「平均マイナス2標準偏差」のかなり不運なケースでは、5.5%マイナス20%の2倍で、1年後に34.5%の損失が起こる。確率的にはこれよりも悪いケースが全事象の2.3%ほど想定されるので、「甘い」と思われるかもしれないが、金融の世界では、最悪をこの程度で想定することが多い。

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山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]

58年北海道生まれ。81年東京大学経済学部卒。三菱商事、野村投信、住友信託銀行、メリルリンチ証券、山一證券、UFJ総研など12社を経て、現在、楽天証券経済研究所客員研究員、マイベンチマーク代表取締役。


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12社を渡り歩いた資産運用の現場に一貫して携わってきた視点から、「資産運用」の方法をどう考えるべきか懇切丁寧に説く。投資家にもわかりやすい投資の考え方を伝授。

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