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「採用の神さま」のイマドキ日中就活ルポ 小畑重和

なぜ、キミたち中国人学生は日本企業を目指すのか?
「反日感情」と「憧れ」の間に揺れる若者のホンネ

小畑重和 [(株)トランセンド アジアHRプロジェクト顧問]
【第8回】 2011年11月18日
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 皆さん、こんにちは。自分で言うのもなんやけど、「採用の神さま」小畑重和です。

連載第1回で、「日本企業が、なぜ中国人学生を採用するのか?」についてお話をしました。

 実はその質問と同じくらい、「なぜ、中国人学生が日本企業に来るの?」と、いろんな方から聞かれます。

 今回は、実際に日本企業に就職、または日本へ就職する中国人学生のインタビューを通じて、その疑問にお答えして行きましょう。

中国人学生が日本に就職することで
得られるメリットとは

 中国の大学で開催している「アジアHRプロジェクト(日本で就職するプロジェクト)」(AHRP)説明会では、『なぜAHRPか?先輩はこんな思いで日本に行っています』というテーマの部分で、日本に就職するメリットをこう説明しています。

(訳)
グローバルな視野と国際的なバックグラウンドを得られる!
日本の先進的技術と企業理念を理解できる!
斬新な異国の生活ともうひとつの外国語を手に入れられる!

 中国国内で就職活動をしていては、海外で働く機会はまず得られません。最近は海外で活躍する人も増えていますが、多くの場合、日本でもそうだと思います。「海外で働く人」という要件で募集・採用する企業は、まずないでしょう。欧米の大学に留学して、その国でキャリアをスタートさせるというのが、一番の理想だと考える人が中国のなかでも多いのが現実です。

 そんな状況のため、「海外で働く人」をましてや中国現地まで採用に来てくれる企業はほとんどありません。ですから、AHRPのように、「日本で働く人募集!日本語不問!選考不問!」というプロジェクトは、すごくチャンスだと感じている学生が多いのでしょう。

 しかし中国人といえば、「日本のこと嫌いちゃうの?」という反日感情が気になります。「なぜ、中国人学生が日本企業に来るの?」という冒頭でご紹介した質問には、こうした微妙な思いが背景にあるようです。

 そこを探るべく、一緒に仕事をしている(株)トランセンドの王さん、通称「お嬢」に聞きました。

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小畑重和 [(株)トランセンド アジアHRプロジェクト顧問]

1959年京都市生まれ。82年京都大学法学部卒。同年リクルート入社。入社後、10年間、人事採用担当・責任者として、高成長期のリクルー トの採用をささえる。キャリアスクール「i-Company」校長、リクルートエージ ェントの採用部長を経て、現在、主に北京で中国人大学生を採用する(株)トランセンド AHRP事業顧問。公式サイトhttp://obatashigekazu.net/


「採用の神さま」のイマドキ日中就活ルポ 小畑重和

「第二次就職氷河期」と呼ばれ、学生たちの就職難が問題視されている日本。その一方で、中国進出やグローバル化を視野に入れた多くの企業が熱い視線を寄せるのが中国の学生だ。本連載では、これから一層注目を集める中国の就活事情を明らかにするとともに、日本人の学生が彼らに負けないための処方箋を探る。

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