毎日のお出かけのお供になっている靴。出かける時に履くのはいいものの、帰ってきた後、そのまま放置していないでしょうか。残念ながら、それでは靴は長持ちしません。今回は、そんな靴のメンテナンスのお話です。(ファッションスタイリストジャパン代表取締役 西岡慎也)

靴磨きの裏ワザ
布の代わりに使うものは?

どれだけ高価な靴を買っても、日々のお手入れがずさんなら印象アップは望めません。

「靴を磨きなさい。そして自分を磨きなさい」

 読者の皆さまで、この言葉を聞いたことがある方はいらっしゃるでしょうか。「靴の芸術品」と呼ばれるフランスのブランド「ベルルッティ」の4代目当主であり、デザイナーでもあるオルガ・ベルルッティさんの言葉です。自分自身のスキルなど内面を磨きながらも、外見にも気を配れる人物を目指したくなる名言ですね。

 この「ベルルッティ」は愛好家が多いブランドで、靴の持ち主の方々が集まって靴を磨く「靴磨き会」が開催されるほどです。

 しかし、忙しく働いているサラリーマンにとって、靴磨きは「やらなきゃとは思うけれど…」と、気が重くなるようなタスクではないでしょうか。靴磨きは基本的な汚れ落としから始め、クリームを塗った後、仕上げに光沢を出すためにワックスを使用します。ワックスにはロウの成分が含まれていて、革の表面がコーティングされることで光沢が出ます。このワックスを塗った後に、普通は布を使ってツヤを出します。

 ここで時間を短縮する裏技があります。それは、布ではなくストッキングを使用することです。こうすることで驚くほど早くツヤが出ます。ストッキングの方が繊維のキメが細かく滑りが良いために、ワックスの成分が革にスピーディに刷り込まれるのです。

 数度ワックスを重ね塗りして、この作業を繰り返すことで、したたるような輝きが生まれます。是非一度お試しください。