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「ロス婚」漂流記~なぜ結婚に夢も希望も持てないのか?

幸せ婚の条件は「3高」から「3同」へ変わった?
結婚相談所が「価値観マッチング」を最重視する裏事情

宮崎智之 [フリーライター]
【第19回】 2011年11月21日
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「価値観お化け」がさまよう婚活市場
ツヴァイも重視する新たな結婚の条件

 去る11月9日、結婚相談所を展開する「ツヴァイ」(ZWEI)(本社=千代田区)のサービス説明会が開催された。

 結婚相談サービス業で唯一の上場企業が開催するメディア向け説明会ということもあって、筆者も参加。「帝国ホテルタワー」というお洒落な会場に多少緊張しながらも、「業界の最新動向を知ることができるチャンス」を逃すまいと、気合十分で会場入りした。

 当日は、田路正会長をはじめ、営業本部長(取締役)などが出席する力の入れよう。担当者から市場動向や事業内容の説明が行なわれるなか、昨今の結婚において重視される要素として同社が特に強調していたのは、「価値観」という言葉である。後述するが、「価値観マッチング」を掲げた新サービスの紹介が、説明会の中心的なテーマとなっているのだ。

 しかし、実を言うと筆者は「価値観」という言葉はあまり好きではない。なんだかハッキリしないというか、実態がないものを「結婚の条件」に挙げること自体が晩婚化を推し進めている原因なのではないか、との疑念があるからだ。

 「価値観の違い」が別れの原因になると言うが、「音楽性の違い」くらいモヤっとした、曖昧で後味の悪い理由のように感じられる。

 しかし、同社も指摘したとおり、各種のアンケートを見ても、結婚の条件に「価値観が近いこと」を挙げている人が多く、婚活のみならず恋愛においても最も重要な要素の1つとなっている。

 実態のない「価値観お化け」が彷徨う婚活市場。「価値観マッチング」が、空転する「ロス婚」時代の男女関係に一石を投じることができるのか。同社のサービス内容を見ながら考えていく。

 同社が提供している新サービスは、「出会いの羅針盤『愛・コンパス』」というものだ。手順は簡単で、利用者に求められることは「これからの人生で大切なこと」についての32問の質問に、5段階でチェックを付けていくだけ。

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宮崎智之 [フリーライター]

フリーライター。1982年3月生まれ。地域紙記者を経て、編集プロダクション「プレスラボ」に勤務後、独立。男女問題や社会問題、インターネット、カルチャーなどについて執筆。
ツイッターは@miyazakid
 

 


「ロス婚」漂流記~なぜ結婚に夢も希望も持てないのか?

日本は「結婚受難」の時代に突入した。街やオフィスには、「出会いがない」と焦る独身者や「結婚に疲れ果てた」と嘆く既婚者が溢れている。一昔前の日本人なら誰しも得られた「結婚」という当たり前の幸せを、得ることができない。夢や希望を失った「ロス婚」(ロスコン)な人々が増殖する背景には、いったい何があるのか? 婚活や結婚生活に悩みを抱える人々の姿を通じて、「日本人の結婚」をいま一度問い直してみよう。

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