その1)部下が自分よりもいい結果を出すのが怖い

 これは、大きな誤りです。

 部下が自分より優秀だとしたら、上司の評価はどうなると思いますか。

 その優秀な部下を育てた上司として、自分自身の評価が上がります。

 たとえば、スポーツの世界で、実力のある選手を育てているコーチが、自分の選手時代に華々しい活躍をしていたかというと、そうとも限りません。それでも、オリンピックでメダルを取れる選手を育てれば、そのコーチのもとには選手が殺到します。

 それと同じで、優秀な部下を育成できる上司だと認められた人間には評価が集まるのです。

 責任感の有無はさておき、いまどきの若者たちには真面目で能力が高い人も多くいます。若くて有能な部下がいると、上司としては「自分が出し抜かれるのではないか」と不安や焦りを感じてしまうかもしれません。

 部下の能力を見抜き、そういった感情を抱くのは、自身のプレーヤーとしての能力が長けているからこそともいえますが、優秀な人材を生かさないのはマネジャーとしては失格といわざるを得ません。

 上司は、企業や部署の「全体の利益」を考える立場にいるのです。その部下の能力やノウハウがすぐれていると思うならば、積極的に活用することで部署の成果を向上させるべきでしょう。