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豊かでも不幸せな日本人は理想郷に出会えるか?
ブータンだけではない「本当に幸せな国」の条件

友清 哲
2011年12月2日
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ブータン国王夫妻の来日で「ブータンブーム」が起きたことは、記憶に新しい。それをきっかけに、「国民の幸せ」という概念が注目されている。ブータンでは、ほぼ全ての国民が“幸せ”を感じて暮らしているというのだ。その一方、ブータンと比べれば経済的にはるかに豊かであるはずの日本では、若者から大人まで「将来に希望が持てない」と嘆いている。いったいこの「差」は何なのだろうか。経済的な豊かさが真の幸福につながらなくなってしまった今、「本当に幸せな国の条件」とはどんなものかを考えてみよう。(取材・文/友清 哲、協力/プレスラボ)

ほぼ全ての国民が幸せに暮らしている?
ブータン国王夫妻がもたらした「幸せ」の概念

 「幸せの国という曖昧なイメージがしっくりハマるのは、彼らの底抜けの明るさによるものではないでしょうか。私たちのような外国からの旅行者に対して、ブータンの人々はとにかく明るく、出会ったそのときから、最高の親近感をもって接してくれます」

 そう語るのは、以前ブータン旅行を経験したことがある広告代理店勤務の男性だ。

 17世紀にチベットの高僧によって拓かれた仏教国、ブータン。ヒマラヤ山脈の東端に位置し、日本で言えば九州と同程度の面積を持つ、総人口およそ70万人という小国である。豊かな自然に囲まれ、農業を主産業とする同国には、日本から年間約7000人のツアラーが渡航しているという。

 そのブータンのワンチュク国王とペマ王妃が、11月下旬に国賓として来日した。新婚である国王夫妻は、“幸せの国”の名に恥じない笑顔と気品を振りまき、日本国民に好感を与えた。

 「民族としての容姿が日本人と遠くないことも、シンパシーを得る一因となっているのではないでしょうか。よく見ると、夫妻どちらも美形だし、民族衣装とあの笑顔の装いとも相まって、やっぱり好印象ですよね」(前出・広告代理店勤務の男性)

 実際、国王夫妻への賞賛、共鳴の声はそこかしこに溢れ、一時ブータンブームが盛り上がったほどだった。

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