自費診療なのに保険診療と
大差ないのはなぜか

 気になる診察代だが、EDの場合、バイアグラ50mg×4錠の処方で、8640円。ジェネリックになると、5940円。AGAの場合、一般的な治療薬であるプロペシア錠1mg×28日分の処方で1万800円。こちらもジェネリックは、8640円となっている(価格は全て診察料・薬剤料・消費税込み)。薬はどれも国内の正規流通品である。

 自費診療ではあるものの、一般の保険診療(3割負担)の価格とは大差がない。なぜ、ここまで安くできるのか?サービスを立ち上げた、ネクストイノベーション株式会社代表取締役CEO石井健一さんに取材をした。

「通常の診療報酬の内訳は、3段階に分かれています。(1)基本診察料(2)管理料(3)処置その他――です。このうち、管理料は大いに削減できる余地がありますので、ここを削りました。また薬局も(1)調剤基本料(2)薬剤料――の2段階に分かれており、薬剤師の技術料コストが大半を占める調剤基本料を削減しました。自費診療というと高い!というイメージを持つ方もいますが、弊社のサービスではむしろ保険診療より安い場合もあります」(石井さん、以下同)

 石井さんは薬剤師の資格を持ち、製薬会社に勤務した後、医療コンサルタントとして活動していたが、そこで医療業界が抱える様々な問題に直面してきた。専門家として自費診療でも適正価格で提供できると判断して、遠隔診療事業の立ち上げに踏み切ったのである。

 「モットーは“10年後の当たり前を今からやろう”なんです。Amazonなどのネット販売も、日本に導入されたときは、見向きもされませんでした。でも今は、誰もが当たり前のように利用している。医療も同じだと思います。10年後にはネットを介した遠隔診療が当たり前の時代になっているはずです」

 とはいえ、これまでの診察スタイルはどうなるのか?

「もちろん、医師が患者さんと向き合う対面診療は必要です。それに勝る方法はありません。しかし諸事情があり、病院になかなか通えない人も多いのが現状です。そういう方に遠隔医療を使ってほしいのです」