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「採用の神さま」のイマドキ日中就活ルポ 小畑重和

2ヵ月遅れの就活は大変?それとも例年どおり?
“氷河期&短期決戦”に翻弄される学生・大学への警鐘

小畑重和 [(株)トランセンド アジアHRプロジェクト顧問]
【第11回】 2011年12月9日
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 皆さん、こんにちは。自分で言うのもなんやけど、「採用の神さま」小畑重和です。

 12月になりました。北京は最高気温3℃、最低気温-5℃という日々で、空気が乾いていて、痛寒いです。

 さてさて、日本では「13年卒の就活」が幕開けしましたね。

 11月のある日、就活が12月スタートになったことによって、「学生の意識二極化」が起きているという報道を見かけました。

 そこで、先月末に一時帰国した際、東京都市大学就職支援室の住田課長と話をしてきました。

「2ヵ月遅れ」に右往左往…
例年以上に学生を“焦らせる”大学も

東京都市大学就職支援室・住田課長

 「やはり、就職活動のスタートとなる会社説明会やエントリー(就職ナビサイトへの登録)が今年から例年より2ヵ月遅い12月開始となり、情報を求めて早期に動く学生と、ゆっくり構えている学生の二通りに分かれているようですよ」(住田課長)

 これは「当たり前の話やね…」と、住田課長とも話しました。

 先ほどご紹介した「学生の意識二極化」を伝える記事は、まだ動いてない学生に対して、「ゆっくり構えているのはよくない、準備不足だ!」という論調のものでした。ですが、それは変ですよね。そもそも、就活長期化是正のために2ヵ月後ろ倒しになったのですから。

 住田課長はさらにこう話します。

 「期間短縮で学生が十分に企業・業界研究ができるか不安だという声もあり、それに対し、対策を進めている大学もあります。ある大学は10月以降、企業を招くことはできないので、代わりにOBを招いた講座を催したり、内定を得た4年生による相談を行っている大学もあるようですよ。例年12月からの模擬面接を前倒ししている学校もあると聞きました」

 こう言っちゃなんですけど、学業に専念させるために就活を遅らせたのにもかかわらず、大学によっては学生を早く就活に本気になってもらおうとその対策に乗り出しているなど、まったくもっておかしな話です。

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小畑重和 [(株)トランセンド アジアHRプロジェクト顧問]

1959年京都市生まれ。82年京都大学法学部卒。同年リクルート入社。入社後、10年間、人事採用担当・責任者として、高成長期のリクルー トの採用をささえる。キャリアスクール「i-Company」校長、リクルートエージ ェントの採用部長を経て、現在、主に北京で中国人大学生を採用する(株)トランセンド AHRP事業顧問。公式サイトhttp://obatashigekazu.net/


「採用の神さま」のイマドキ日中就活ルポ 小畑重和

「第二次就職氷河期」と呼ばれ、学生たちの就職難が問題視されている日本。その一方で、中国進出やグローバル化を視野に入れた多くの企業が熱い視線を寄せるのが中国の学生だ。本連載では、これから一層注目を集める中国の就活事情を明らかにするとともに、日本人の学生が彼らに負けないための処方箋を探る。

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