枠を埋めていたら
自然に遺言ができていた!

 では、なぜこの仏教的な奥義のひとつである曼荼羅を遺言に応用したのでしょうか?

 ちゃんと理由があります。私の提唱する「9マスユイゴン」は一見すると変わったかたちをしていますが、曼荼羅の効用を最大限に活用しているからです。

 つまり、曼荼羅を見ることで難しいお経を簡単に理解できるのと同じように、あなたの脳内に入り組んでいる想いや悩み、日々の出来事を簡潔に把握することができるのです。

 これによって、脳内整理と人生の棚卸しが短時間できます。しかも、簡単に抵抗感なく遺言が書けるように配慮されています。

 そして大きなポイントは、枠があると、埋めたくなる人間心理を活用していることです。

 クロスワードパズルや数独に熱中するのも、これと同じ原理を応用しています。

 この曼荼羅を遺言に応用したものが「9マスユイゴン」ですが、通常なら約90分で書き上げることができて、もちろん法的効力もあります。

 これは遺言と自己啓発とを融合した「遺言の新しいカタチ」なので、肩の力を抜いてリラックスして取り組めるように工夫してあります。9マスに向かって文字を埋めていたら、いつの間にか法的効力のある遺言が書けていたというわけです。